富山県西部の砺波平野に広がる散村の風景や、富山湾越しに立山連峰を望める雨晴海岸は、誰もが感銘を受ける富山県の名所です。このような風光明媚な風景を列車に乗りながら満喫できる観光列車があることをご存じでしょうか。
この観光列車は、富山県西部に位置するJR城端線およびJR氷見線を快速列車として走っており、「べるもんた」という愛称で呼ばれています。
- べるもんた城端号:高岡駅・城端駅間
- べるもんた氷見号:新高岡駅・氷見駅間
これらの列車では、美しい風景を満喫するだけではなく、富山湾から水揚げされた海の幸を肴に、日本酒を愉しめるのです。
「べるもんた」号には、きっぷを買えば誰でも乗車できます。この列車がコースに含まれる旅行商品も多く販売されていますが、きっぷを個人で手配して自分のペースで楽しむのも一興です。

「べるもんた氷見」号の車窓から眺める立山連峰は、天気が良ければ忘れられない絶景です。城端号か氷見号のいずれか一方を選ぶとしたら、日曜日に運行される氷見号がおススメです!
この記事では、JR西日本が運行する観光列車「べるもんた城端・氷見」号に個人できっぷを手配して乗車する方法をご説明します。筆者が「べるもんた城端」号で愉しんだ富山湾の海の幸を確実にいただく方法も、あわせてご紹介したいと思います。
- 多客臨時列車の扱いのため、きっぷを買えば誰でも乗車可能なこと
- 車内で海の幸を楽しむには、きっぷを購入した後、食事の予約を別に行う必要があること
- 高岡駅での転線体験があるのは「べるもんた氷見」号のみであること
富山の絶景と海の幸を楽しめる欲張り列車「べるもんた」号とは

2015年に北陸新幹線が富山県内で開業したのに合わせ、城端線と氷見線には新たに観光列車「べるもんた」がデビューしました。
富山湾と立山連峰という「美しい山と海」が車内で満喫できるということで、フランス語の「Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール)」がこの列車の正式名称として採用されました。列車名がこれほど長いと呼びにくいので、「べるもんた」という愛称が付けられたと思われます。
この地図を見て分かる通り、高岡駅(富山県高岡市)から南に向けて延びているのが城端線、北に向けて延びているのが氷見線です。
JR城端線の終点、城端駅(富山県南砺市)は、世界文化遺産である五箇山や白川郷への玄関口です。「べるもんた城端」号に乗車すれば、砺波平野の散村風景を眺めてから、五箇山や白川郷に向かうことができます。
一方、能登半島の付け根に位置するのが、JR氷見線の終点、氷見駅(富山県氷見市)です。氷見港では富山湾の水産物が水揚げされ、海の幸を満喫できます。「べるもんた氷見」号に乗車すれば、雨晴海岸からの絶景を眺めるだけではなく、車内にいながら海の幸をいただくことも可能です。
このように、「べるもんた城端・氷見」号は、数ある観光列車の中でも観光色が強い列車であると言えるでしょう。
「べるもんた城端・氷見」号の概要・運行情報・席番表
観光列車「べるもんた」号は、JR城端線とJR氷見線を快速列車として運行します。運行に充当されるのは、キハ40形という1両編成の気動車です。深い緑色の車体が、目を惹きます。
この列車は、曜日別に行先が変わります。土曜日には「べるもんた城端」号として砺波平野を走り、日曜日には「べるもんた氷見」号として雨晴海岸を通ります。
べるもんた城端号

「べるもんた城端」号は、砺波平野の中を走ります。砺波平野は散村で有名ですが、このような風景は日本ではなかなか見られません。
運行区間
JR城端線高岡駅と城端駅を結びます。
この区間の営業キロは29.9kmで、約50分をかけて走ります。観光列車の中では、距離と所要時間のいずれも短い部類です。城端線は単線のため、途中で列車の行き違いがあります。
運行ダイヤ
土曜日を中心に、2往復4本の列車が運行されます。1往復2本が午前中に、残りが午後に運行される形です。
列車名 | 高岡駅 | 城端駅 | |
べるもんた城端51号 | 09:38 | → | 10:29 |
べるもんた城端52号 | 11:26 | ← | 10:40 |
べるもんた城端53号 | 13:08 | → | 13:56 |
べるもんた城端54号 | 14:59 | ← | 14:10 |
べるもんた氷見号

「べるもんた氷見」号は、高岡市の市街地を通った後富山湾に出て、雨晴海岸を通ります。ここからの眺めは天気に左右されますが、空気が澄んでいたら立山連峰をくっきりと望めます。一度見たら、忘れられないような絶景です。
運行区間
JR城端線新高岡駅から高岡駅を経て、JR氷見線氷見駅を結びます(1号は砺波駅発・4号は高岡駅止まり)。
この区間の距離は18.3kmで、所要時間は約60分です。氷見線も単線のため、途中で列車の行き違いがあります。
城端線と氷見線が接続する高岡駅では、両線の線路があいの風とやま鉄道線によって分断されています。この列車に新高岡駅から伏木駅以遠まで乗車すれば、城端線の線路から氷見線の線路に渡る転線体験が待っています。この列車のハイライトとして、見逃せません。
運行ダイヤ
日曜日を中心に、2往復4本の列車が運行されます。1往復2本が午前中に、残りが午後に運行される形です。
列車名 | 砺波駅 | 新高岡駅 | 高岡駅 | 高岡駅 | 氷見駅 | |
べるもんた氷見1号 | 09:45 | 10:01 | 10:04 | → | 10:24 | 10:57 |
べるもんた氷見2号 | 12:10 | 12:07 | ← | 11:40 | 11:08 | |
べるもんた氷見3号 | 13:58 | 14:01 | → | 14:25 | 14:59 | |
べるもんた氷見4号 | 15:48 | 15:15 |
午後に走る「べるもんた氷見」4号は高岡駅止まりのため、高岡駅での転線体験が含まれません。注意してください。
席番表
1両編成の車内には、通路を挟んでカウンター席13席とボックスシート26席があります。

カウンター席は7番から13番にかけてのA・B席で、外に向いて座る格好です。一方、ボックスシートは向かい合って座る4人掛けで、1番から6番にかけてのA-D席および14番A・B席です。
筆者が乗車した時には、個人はカウンター席に、大挙して乗車してきたツアー団体はボックスシートに座っていました。
「べるもんた城端・氷見」号の情報源
列車の運行日や運行ダイヤの詳細については、JR西日本「おでかけネット」に掲載されています。このページの構成は比較的簡素ですが、きっぷの予約に必要な情報が一通り掲載されています。

このページには食事の具体的な手配方法が示されておらず、別の予約サイトを閲覧する必要があります。食事の予約画面に繋がるページは、以下の通りです。
この列車に関する紙媒体の情報は、特にありません。

「べるもんた城端・氷見」号が魅力的な列車だと分かったところで、この列車の料金や予約方法について見ていきましょう!
「べるもんた城端・氷見」号の運賃・料金・食事代金

全車指定席の「べるもんた城端・氷見」号に個人で乗車するには、乗車する前に[指定席券]と[乗車券]を購入します。
車内で食事を取るには、事前に予約しておくと安心です。乗車後車内でオーダーすることも可能ですが、仕入れによっては予約が必要なメニューがあるとのことです。
きっぷの運賃・料金
指定席券と乗車券はいずれも廉価で、誰でも気軽に観光列車を体験できます。高級な観光列車が多くある中で、価格的にはいわば「エコノミークラス」的な位置づけと言えるでしょう。
指定席券
指定席券の値段は、通年で大人530円・小児260円です。実際の乗車区間にかかわらず、値段は一律に設定されています。駅で購入しても、ネット予約サービスを利用して購入しても、この値段には差がありません。
乗車券
実際に乗車する区間の乗車券を購入します。交通系ICカードは使用できないので、紙のきっぷを購入します。「べるもんた城端」号の全区間および「べるもんた氷見」号の全区間に乗車する場合の運賃は、以下の通りです。
乗車区間 | 営業キロ | 大人運賃 |
高岡駅・城端駅間 | 29.9km | 590円 |
新高岡駅・氷見駅間 | 18.3km | 330円 |
乗車券は上記の乗車区間のみならず、両線に接続する北陸新幹線やあいの風とやま鉄道線との通しでも購入可能です。その場合の運賃計算は複雑であるため、当記事では詳細な説明を割愛します。
フリーきっぷの利用
城端線および氷見線をフリー乗車区間に含む以下のフリーきっぷも、乗車券として利用可能です。
- 北陸おでかけtabiwaパス
- とやま周遊2dayパス
- 大人の休日俱楽部会員限定 北陸フリーきっぷ
- Japan Rail Pass
1つ目と2つ目は誰でも購入できるデジタルきっぷで、駅ではなくスマートフォン上で購入します。3つ目の北陸フリーきっぷは、JR東日本「大人の休日俱楽部」会員のみ購入が可能です。4つ目は、外国人観光客専用のフリーきっぷです(無料で座席指定可能)。
食事代金
車内で提供される食事のメニューは、どの列車でも共通です。また、事前に予約しても、当日車内でオーダーしても、値段に差はありません。主な食事メニューの値段は、下表の通りです。
食事内容 | 値段 |
ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット | 2,500円 |
ぷち富山湾丼セット | 3,500円 |
白エビと紅ズワイ蟹のお造り | 2,000円 |
ほろ酔いセット | 1,800円 |
お子さま用のメニューや子供料金は、特にありません。
きっぷと食事代金の合計金額
乗車するために必ず購入するきっぷと、最低限の食事を取った場合の合計金額は、以下の通りです。
アイテム | 金額 |
指定席券・乗車券(べるもんた城端号) | 1,120円 |
食事(富山湾鮨セット) | 2,500円 |
ドリンク(日本酒単品) | 850円 |
合計 | 4,470円 |
アルコール飲料を多く飲めば値段は青天井ですが、通常であれば一人4,500円程度です。最低でも2万円程度の費用がかかる観光列車の中では、至ってリーズナブルではないでしょうか。
「べるもんた城端・氷見」号きっぷおよび食事の予約方法
「べるもんた城端・氷見」号は、前述した通り全車指定席で、自由席はありません。乗車する前に、座席指定された指定席券および乗車券を購入します。
食事を取るのは必須ではなく、オプションです。この列車に関しては、食事を車内でオーダーすることが可能で、事前予約は必須ではありません。ただし、在庫切れに遭遇しないためには、事前に予約しておくことをおススメします。
きっぷの予約購入方法
「べるもんた城端・氷見」号のきっぷは、JR各社の駅やネット予約サービスで購入します。一般の列車の指定券と同じきっぷの買い方であると覚えておくと良いでしょう。
駅での購入方法と各ネット予約サービスでの予約購入方法をご説明します。
JR各社の駅・JR券取扱旅行会社
全国のJR駅にある窓口や指定席券売機、およびJR券を取り扱う旅行会社では、指定席券および乗車券の購入が可能です。他の列車と同様に、乗車1か月前の午前10時00分より発売が始まります。
この列車の定員はわずか39席で、団体に割り当てられる枠が多いと想定されます。個人での予約は意外に難しい場合があるため、予定が決まったらなるべく早くアクションを起こしたいものです。
上述した通り、この列車の座席レイアウトは特殊です。ネットや指定席券売機では自分で席番を指定できないため、特定の席番を希望する場合は窓口で駅員に確認する必要があります。
えきねっと(ネット予約サービス)
JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」を利用して、この列車の指定席券を予約購入できます。乗車1か月前の発売開始に先立ち、乗車1か月7日前の14時00分から事前受付での購入申込が可能です(予約成立は発売開始後)。
「えきねっと」では、この列車のシートマップを表示できません。
乗車する前に、JR東日本・北海道管内の駅もしくは北陸新幹線の停車駅(新高岡駅など)で指定席券を忘れずに受け取っておきましょう。
e5489(ネット予約サービス)
JR西日本のネット予約サービス「e5489」でも、この列車の指定席券を購入可能です。乗車1か月7日前の午前5時30分から事前申込を利用できます(予約成立は発売開始後)。
「e5489」に限っては、通常の指定席券(紙のきっぷ)の他、受け取りが不要な「観光列車チケットレス」を選択できます(紙のきっぷと同額)。ただし、現地で紙のきっぷの提示を求められる場合があるため、通常の指定席券(紙のきっぷ)を事前に受け取っておくことをおススメします(チケットレスを選択したとしても、駅で紙のきっぷを受け取っておくとよいでしょう)。
「e5489」でも、シートマップを表示できません。
JR九州インターネット列車予約
JR九州のネット予約サービス「JR九州インターネット列車予約」でも、この列車の指定席券の予約購入が可能です。
発売開始時期や購入方法は上記「e5489」に準じますが、チケットレスは選択できません。
きっぷの様式
きっぷ代金の決済が完了すると、指定席券と乗車券が発行されます。それぞれの様式は、以下の通りです。
指定席券
e5489で予約購入し、JR西日本管内の駅で受け取った指定席券(紙のきっぷ)です。

乗車券
この列車の運行区間分の普通乗車券を、あいの風とやま鉄道線内の駅で購入しました。乗車券に関しても全国のJR駅や旅行会社で購入できるので、あらかじめ準備しておくと良いでしょう。

フリーきっぷを利用する場合、乗車券は不要です。
食事の手配方法
食事の手配については、指定席券の購入後に行います。
予約可能な期間
乗車1か月前から3日前の17時00分まで、予約が可能です。
予約方法
三重交通が運営する「VISIT富山県」専用ウェブサイトを利用し、予約します。以下のURLから表示できます。
カレンダーから乗車日を選び、その後詳細を入力して決済を完了します。オンライン決済であるため、クレジットカードが必要です。注文したいものをカートに入れる方式ではなく、1品ごとに決済を行うしくみであるため、煩雑に感じるかもしれません。
引換券などの書類(バウチャー)は、特に発行されません。当日列車に乗車し、指定された席に座っていれば、スタッフが商品を持ってきてくれます。

予約が完了すると、予約番号が記載されたこのような画面が表示されます。念のため、この画面を印刷して持参するとよいでしょう。

お待たせしました!それでは、「べるもんた城端」号に高岡駅から往復で乗車した際の様子を写真でご覧いただきます!
「べるもんた城端」号乗車体験・車内探訪【2025年6月】
「べるもんた城端・氷見」号の運行が開始してからちょうど10年経った2025年6月下旬の土曜日に、「べるもんた城端」号に乗車しました。高岡駅から城端駅までこの列車に往復乗車した際の様子と、車内でいただける海の幸を皆さまと共有できればと思います。
ゆき:べるもんた城端53号<車内探訪>

当日、高岡駅には12時少し前に入りました。
べるもんた城端53号(8373D):
高岡駅 13時08分発 → 城端駅 13時56分着

平年であれば6月下旬は梅雨時真っ最中ですが、この時は夏の高気圧が北陸まで張り出してよく晴れました。
べるもんたの入線を待つ

高岡駅の改札口から、城端線のホームへ。この駅は、あいの風とやま鉄道が管理しています。

高岡駅城端線ホームの駅名標。JR線の列車が発着するものの、JRのロゴが外されています。

富山駅方には、城端線と氷見線を走る気動車が留置されています。べるもんた氷見号は、この場所を通ります。

発車12分前の12時56分に、べるもんたが富山駅方から入線。この日は高岡駅から乗車する人が少なく、ホームは閑散としていました。
車内探訪と記念スタンプ
列車が入線してからすぐにドアが開き、車内に入れる状態に。

乗務員にきっぷを見せて車内に入ると、トイレの向かいにロングシートが。この座席は指定席として発売されず、一時的な休憩に利用できます。仕切りには、伝統工芸品の井波彫刻が施されています。

出入口から鮨カウンターに向けて進んだところ。カウンター席とボックスシートが配置されています。座席のモケットは車体色と同様に深緑色に張り替えられていますが、天井は改造されていません。

反対方向を向くと、トイレと出入口が見えます。

鮨カウンターです。すしを握るスペースと物販スペースが確保されています。発車前なので、すし職人はまだ乗務していません。

物販スペースには、富山鮨関連の食品が並んでいます。

車両の中心にはショーケースがあり、工芸品が展示されています。

ショーケースの上には乗車記念スタンプが置いてあり、誰でも自由に押せます。きっぷホルダー付きの台紙が記念乗車証として用意されています。

記念乗車証の表面には砺波平野と雨晴海岸を走る「べるもんた」がデザインされており、裏面にはスタンプを押せます。
高岡駅を発車し城端駅に向かう
定刻の13時08分に、高岡駅を出発。カウンター席には個人客が乗車していましたが、ボックスシートにはまだ誰も座っていませんでした。
高岡駅を出発してまもなく、北陸新幹線に接続する新高岡駅に停車。ここで団体が一斉に乗車し、ほぼ満席に。ガイドさん2人も乗車。

それから、ガイドさんが城端線沿線の観光ガイドを始めました。砺波平野の散村のこと、砺波市にあるチューリップ公園のことなど、内容はいろいろです。
この日の担当は、南砺市城端地区のグループでした。沿線地域の人々によるグループがいくつかあり、ローテーションを組んで列車に添乗しているとのこと。べるもんた城端号に関しては砺波市と南砺市のグループ、べるもんた氷見号に関しては高岡市と氷見市のグループが担当しているそうです。
途中の駅で何度か列車の行き違いがあり、3分程度の遅れが発生。ガイドさんの観光案内を聞きながら食事を楽しんでいるうちに、終点の城端駅へ。13時59分に到着。
かえり:べるもんた城端54号

べるもんた城端54号(8374D):
城端駅 14時10分発 → 高岡駅 14時59分着

城端駅では下車することなく、折り返しの「べるもんた城端」号で高岡駅へ戻りました。

城端駅のホームでは、多くの人が写真撮影をしていました。

列車をバックに記念撮影をする人も。

列車が到着してから数分間で車内整備が完了し、再び車内へ。定刻の14時10分に城端駅を発車。
城端駅から高岡駅までの全区間にわたりツアー団体が乗車し、車内はほぼ満席でした。あくまでも筆者の所感ですが、運行開始から10年経って人気が一巡したところで、旅行会社による集客がこの列車が存続するための鍵になるように思えます。

記念撮影用の乗車記念ボードが用意されていて、乗務員に声をかければ出してもらえます。

この列車では、海の幸を肴に日本酒をいただきました。富山の地酒を飲みながら列車に揺られる、至福の時間を満喫。帰りの列車ではツアー団体全員が富山鮨を取っていたためすし職人が忙しく、品物が出てくるまで時間がかかりました。
かえりの車内にもゆきに添乗したガイドさんがそのまま添乗し、案内を続けてくれました。富山県の文化についても説明があり、ラストで富山県の民謡「こきりこ節」を合唱。
50分の乗車時間があっという間に過ぎ、定刻の14時59分に終点の高岡駅に到着。
「べるもんた」車内でいただく海の幸を味わう!
「べるもんた城端・氷見」号のハイライトの一つが、車内でいただく富山湾の海の幸です。
とやま鮨のすし職人とスタッフが添乗し、すしやドリンクを提供してもらえます。前述したように、事前に予約するのが無難ですが、当日車内でオーダーするのも可能です。ただし、在庫が限られている点と、混雑時には提供まで時間がかかる点に留意したいです。

これがフードメニューですが、事前に予約できるものと全く同じです(値段が変動するため、ぼかしてあります)。乗車した時には、ぷち富山湾丼セットは品切れで、当日注文ができませんでした。

これは、ドリンクメニューです。富山の地酒と城端のビール、ソフトドリンクをオーダーできます。代金の支払いは、現金かPayPayのいずれかで行います。

代表的なメニューの「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」です。握りすしが5貫に、氷見のはとむぎ茶が付いています。

「白エビと紅ズワイ蟹のお造り」が新鮮で、絶品でした。

「ほろ酔いセット」には、富山の地酒1種類に、ほたるいかやいくらのおつまみとスナックが付いています。地酒を単品で1つ頼み、2人でいただきました。
まとめ

富山県西部のJR城端線と氷見線には、観光列車「べるもんた城端・氷見」号が走っています。「べるもんた城端」号は砺波平野の中を、「べるもんた氷見」号は雨晴海岸を通ります。
この列車は多客臨時列車の扱いで、きっぷを買えば誰でも乗車が可能です。指定席券は全国のJR駅や各ネット予約サービスを通して購入します。それとは別に、普通乗車券やフリーきっぷが乗車券として必要です。
この列車の楽しみは、車内でいただく富山湾の海の幸と富山の地酒です。当日車内でオーダーできますが、事前にネット予約しておくと確実に提供されるので安心です。
この列車に乗車するための費用は、食事を取っても大人1人当たり4,500円程度です。高価な観光列車が多い中では、リーズナブルな部類に入るのではないでしょうか。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考資料
● JR西日本おでかけネット「ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~観光列車の旅時間」2025.7閲覧
● 富山県の観光列車「べるもんた」 2025.7閲覧
● VISIT富山県 2025.7閲覧
当記事の改訂履歴
2025年7月20日:当サイト初稿
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