JR東日本「リゾートしらかみ」号乗り鉄ガイド【2025-26年版】座席の種類・運賃・きっぷの買い方を徹底解説!

リゾートしらかみ橅編成五所川原駅にて 鉄道旅行

秋田県北部から青森県津軽地方にかけての海岸線を縫うようにして走る、JR五能線。

この路線には観光列車「リゾートしらかみ」号が走っており、秋田駅・青森駅間247.6kmを約5時間10分かけてゆっくりと進みます。

「リゾートしらかみ」号は、世界自然遺産の白神山地を訪れるための単なる足ではありません。

この列車の車窓からは日本海や岩木山といった絶景を望め、津軽三味線や語り部といった青森県津軽地方の芸能を車内にいながら体験できます。移動そのものが目的の「乗り鉄」を楽しめる列車として、強い人気を保っているのです。

「リゾートしらかみ」号は多客臨時列車であるため、旅行商品に申し込む必要がなく、きっぷを購入すれば誰でも手軽に乗車できます。いかにしてきっぷを要領よく準備するか、しっかりと押さえることが大切です。

「リゾートしらかみ」号は手軽に乗車できる列車ですが、きっぷの買い方が難しく、戸惑うかもしれません。当記事で解説する自己操作の方法を押さえつつ、みどりの窓口で購入する余地を残しておくと安心ではないでしょうか。

この記事では、五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」号の概要や料金、きっぷの買い方について徹底的に解説します。

「橅」編成に乗車し、全区間を完乗した時の様子から、どのような列車かをイメージしていただければ幸いです。

この記事から分かること
  • 日本海に面したA席側から予約が埋まりやすいこと
  • リクライニングシートとボックスシートの2種類があり、予約方法が異なること
  • 「五能線フリーパス」がおトクな一方、普通乗車券が適している場合もあること

「リゾートしらかみ」号の概要・運行区間・編成・ダイヤ

リゾートしらかみ橅編成五所川原駅にて

最初に、「リゾートしらかみ」号の運行区間、車両・編成、座席の種類および運行ダイヤについてご説明します。

「リゾートしらかみ」号の概要

「リゾートしらかみ」号は、秋田駅・青森駅間を五能線回りでゆっくりと走る臨時列車です。全車指定席の快速列車として運行されています。

「クルージングトレイン リゾートしらかみ」号として1997年に運行が始まって以来、長年にわたって運行され、多くのユーザーによって親しまれています。

「リゾートしらかみ」号は、旅行商品として申し込みが必要な団体専用列車ではありません。きっぷを購入すれば誰でも乗車できる多客臨時列車であるため、運行日さえ合えば、思い立った時に気軽に乗車できます。

列車の運行区間

「リゾートしらかみ」号が走る五能線は、厳密には東能代駅(秋田県能代市)から川部駅(青森県田舎館村)に至る147.2kmの区間です。

これらの駅に首都圏や全国各地から向かうのは、なかなか大変です。

そのため、新幹線と接続する奥羽本線秋田駅(秋田県秋田市)や新青森駅(青森県青森市)に乗り入れることで、各地から容易にアクセスできるように配慮されています。また、観光に便利なように、弘前駅(青森県弘前市)にも入ります。

リゾートしらかみ号運行系統図

上図から分かるように、五能線と奥羽本線が接続する東能代駅(秋田県能代市)と川部駅(青森県田舎館村)における線路のレイアウトが特徴的です。

秋田駅方面や弘前駅方面に直進できない配線となっているため、これらの駅で進行方向が変わります。このため、弘前駅での折り返しを含めて、列車の進行方向が3回も変わるのです。

終着駅に向けて疾走するのではなく、進行方向を変えながらゆっくりと進む様子が、いかにも観光列車らしいと言えるでしょう。

運行車両・編成

「リゾートしらかみ」号の運行に充てられる車両には3編成あり、それぞれ特徴が違います。ここでは、デビューした順にご紹介します。

なお、「リゾートしらかみ」号がデビューした当初から運行に充てられていた「クルージングトレイン」編成は、2022年に引退しました。

くまげら編成

白神山地のシンボルとされる「くまげら」をイメージして名付けられた編成で、2006年にデビューしました。

キハ48形気動車が改造された上で「リゾートしらかみ」くまげら編成として投入されましたが、デビューから約20年が経過しており、経年劣化が進んでいます。

1号車と4号車の乗務員室寄りには展望ラウンジがあり、車内イベントが行われます。

青池編成

この編成の名称として、白神山地にある十二湖を散策するとたどり着く「青池」がイメージされています。

ハイブリッド気動車HB-E300系車両が新造され、2010年に「リゾートしらかみ」青池編成として投入されました。

3号車にあるイベントスペースで、車内イベントが行われます。

橅(ぶな)編成

白神山地のシンボルである「ブナ林」が、この編成の名称の由来です。

2016年に新造されたHB-E300系ハイブリッド気動車が「リゾートしらかみ」橅編成として投入されています。

1号車と4号車の乗務員室寄りには展望ラウンジがあり、車内イベントが行われます。橅編成に限っては3号車に物販カウンターが設置されていますが、現在は営業していません。

座席の設備・席番

「リゾートしらかみ」号の各編成には、リクライニングシートとボックスシートの2種類の設備があります。

リクライニングシート(1・3・4号車)

リクライニングシートは、一般的な4列シートです。シートピッチは広く、足を十分に伸ばせます。

リゾートしらかみ橅編成車内

2号車と異なり、車内は明るく、景色が大きく広がるでしょう。

ボックスシート(2号車)

2号車には、コンパートメント形式のボックスシートが配置されています。

リゾートしらかみ橅編成車内

くまげら編成には8室のボックスシート、青池編成と橅編成には9室のボックスシートがあり、各室の定員は4名です。各ボックスシートはスライド座席として造られており、座席を引き出すと座席がフルフラットになります(橅編成の5-13番を除く)。

ある程度プライバシーが保たれますが、完全な個室ではありません。話し声が遮蔽されないことに留意したいです。

ボックスシートは室単位の発売ではないため、相席になることがあります。ファミリーやグループで1室を占有する場合、座席をフルフラットにすればくつろげて、長旅でも疲れないでしょう。

各号車の席番

下図を見るように、五能線内で日本海に面する座席は、A席です。

画像引用元:JR東日本「五能線の旅」パンフレット

A席側から売れていくことが想定されるので、予定が決まり次第早めに指定席券を購入したいです。

また、芸能が披露される展望スペースに隣接し、五能線内で前面展望を得られる席番は、以下の通りです。

  • 青森駅ゆき下り列車「1号車1番A-D席」
  • 秋田駅ゆき上り列車「4号車11番A-D席」

運行ダイヤ

「リゾートしらかみ」号は、真冬の時期を含め、通年で運行されています。いつでも五能線の旅を楽しめて、四季の風景を満喫することが可能です。

1日当たり3往復6本が「リゾートしらかみ」1号から6号として運行されています。ピークシーズンには6本とも運行される一方、オフシーズンには減便されます。乗車したい日にちが決まり次第、どの列車が運行されるかを公式情報で確認したいです。

下り

駅名 1号3号5号
秋田駅08:1910:5014:00
東能代駅09:1911:5414:59
千畳敷駅13:5917:08
 14:1417:23
五所川原駅12:0915:0218:14
川部駅12:3515:3618:41
弘前駅12:4815:5018:54
新青森駅13:2719:27
青森駅13:3419:37

午後から夜にかけて運行される5号は途中駅で日没し、千畳敷駅に到着するのは夜間です(冬季)。日中に乗車したい場合、秋田駅を午前中に出発する3号(弘前駅止まり)に乗車すると良いでしょう。

上り

駅名 2号4号6号
青森駅08:0913:52
新青森駅08:1613:58
弘前駅08:4814:3016:06
川部駅09:0114:4316:20
五所川原駅09:2715:1116:47
千畳敷駅10:1515:59
 10:3016:14
東能代駅12:1918:0019:42
秋田駅13:2919:0120:42

6号はやはり途中駅で日が暮れ、終点の秋田駅に着くのが夜間になります。日中に乗車したい場合、青森駅や弘前駅を早めに出発できるよう旅程を組むと良いでしょう。

運行情報や沿線情報に関する情報源

「リゾートしらかみ」号は多客臨時列車であるため、毎日運行されているわけではありません。そのため、列車の運行日をあらかじめ確認することが大切です。

この列車に関しては、以下の3つが情報源になります。

「五能線の旅」ウェブサイト・パンフレット

JR東日本秋田支社が、列車情報と沿線情報をひとまとめにして「五能線の旅」として発信しています。

五能線の旅パンフレット

このサイトからデジタルパンフレットを取得可能です。また、JR東日本の主な駅では、同じ内容のパンフレットを紙媒体として入手可能です。

「のってたのしい列車」ウェブサイト

JR東日本エリアを走る観光列車の情報や運行日が、一元的にまとめられています。この中に「リゾートしらかみ」号の情報が含まれています。

情報量は上記の「五能線の旅」よりも少ないですが、このページから指定席券の予約画面に進めるので、便利です。

JR東日本ニュースリリース「臨時列車のお知らせ」

臨時列車の運行情報が、JR東日本のニュースリリースとして、春・夏・秋・冬に分けて開示されます。運行日および運行区間がどの情報源よりも先に公開されるため、見逃せない媒体です。

詳しくは、以下の別記事をぜひご一読ください。

列車について詳しく理解できたところで、乗車にかかる費用について見ていきましょう!

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「リゾートしらかみ」号の運賃・料金

リゾートしらかみ橅編成車内

前述した通り、「リゾートしらかみ」号は全車指定席の快速列車です。乗車券の他、指定席券を購入します。

指定席券・乗車券の値段

指定席券は、乗車区間にかかわらず1回大人840円・小児420円です。また、シーズンによる料金の加算や減算(シーズナリティ)が導入されておらず、通年で同額です。

乗車券に関しては、乗車区間に応じた普通乗車券を購入するか、フリーきっぷを利用します。

「リゾートしらかみ」号の運行区間は、交通系ICカードのエリア外です。基本的には、乗車区間に応じた普通乗車券(紙のきっぷ)を購入します。

しかし、秋田駅・弘前駅・青森駅間の全区間を通しで乗車する場合、おススメしたいフリーきっぷが発売されています。それは、「五能線フリーパス」です。

画像引用元:JR東日本ウェブサイト

ちょうど「リゾートしらかみ」号が走行する区間がフリー乗車区間になっていて、2日間乗り放題で大人3,880円・小児1,940円です(大人の休日俱楽部会員割引の設定なし)。所定運賃が大人4,510円なので、このフリーきっぷを購入するとよいでしょう。

このように「五能線フリーパス」を利用すると、シンプルかつ安価です。

「リゾートしらかみ」号は快速列車なので、乗車券として「北海道&東日本パス」「東日本のんびり旅パス」「青春18きっぷ」などの各種フリーきっぷを利用しても差し支えありません。

「大人の休日俱楽部パス」の利用期間であれば、乗車券として使用できるのみならず、6回の枠内で座席指定を受けられます。

新幹線と「リゾートしらかみ」号を通し乗車する場合の運賃

ここまでお話ししたのは、秋田駅や青森駅に向かうための交通機関を考慮しない、単純な運賃・料金です。

しかし、新幹線を利用して秋田駅や青森駅に入る場合、発駅から通しで乗車券を購入した方が安価です。運賃のシミュレーション結果は、以下のようになります。

【東京駅から全区間通しの普通乗車券とする場合】

東京駅(新幹線)秋田駅(奥羽)東能代駅(五能)川部駅(奥羽)青森駅:運賃計算キロ919.9km 11,880円

【五能線フリーパスを利用する場合】

東京駅(新幹線)秋田駅:運賃計算キロ670.2km 10,010円 + 五能線フリーパス3,880円 = 合計13,890円

東京駅から秋田新幹線「こまち」号と「リゾートしらかみ」号を通しで乗車する場合、五能線フリーパスを購入せず、通しの普通乗車券を利用するとよいでしょう。

「リゾートしらかみ」号のきっぷを購入する方法について、引き続きお話を進めていきます!

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「リゾートしらかみ」号のきっぷを準備する方法

リゾートしらかみ橅編成車内

ここでは、指定席券や普通乗車券を準備する方法や、ネット予約サービス「えきねっと」・駅の指定席券売機を操作する方法をご説明します。

指定席券の発売時期

指定席券は、乗車1か月前の午前10時00分に一斉に発売開始になります。

月末に当たって1か月先の応当日がない場合、翌月1日が発売開始日です。例えば、10月31日の指定席券を購入する場合、(9月31日はないため)10月1日が発売開始日です。

「リゾートしらかみ」号の指定席券が発売開始と同時に完売(満席)になることはまず考えられませんが、予定が決まったら早めに購入しましょう。

なお、ネット予約サービス「えきねっと」においては、乗車1か月7日前の14時00分から事前受付が始まります。予約が確約されるわけではありませんが、エントリーしておいて損はありません。

指定席券の発売箇所

「リゾートしらかみ」号の指定席券は、以下の発売箇所で購入できます。

  • JR各社の主な駅にあるみどりの窓口・指定席券売機
  • JR券の取り扱いがある旅行会社
  • ネット予約サービス「えきねっと」

この列車の指定席券を扱っているネット予約サービスは「えきねっと」のみで、「e5489」など他のサービスでは購入できません。

「リゾートしらかみ」号に関しては、号車によって予約上の列車名が異なります。

その予約操作方法がなかなか難しく、自己操作では購入を完了できない場合もあります。自分で抱え込まずに、駅窓口や旅行会社などでサポートを受けることも大切です。

1・3・4号車の指定席券購入手順【えきねっと・指定席券売機】

1・3・4号車の予約上の列車名は「リゾートしらかみ」です。

「リゾートしらかみ」号の走行経路が遠回りであるため、通常の検索画面からは予約したい列車や乗車区間がなかなか表示されません。以下のような操作を行うことで、的確に表示することが可能です。

えきねっと

通常の検索画面ではなく「のってたのしい列車の申込」画面を使用します。

1.「えきねっと」サイトトップページに表示された「のってたのしい列車(観光列車)」をクリックします

画像:えきねっとウェブサイトより筆者生成

2.「のってたのしい列車」がすべて表示されます。「青森県」を選択します。

3.乗車したい列車名(号数)を選択します。「BOX」という表示がないものが、通常のリクライニングシートです。

4.日にち、乗車区間と人数を選択してから[検索する]を押します。

5.座席の種類を選択する際、割引なし(紙のきっぷ)かチケットレスかを選択します。無人駅から乗車するにはチケットレスが有効ですが、紙のきっぷを受け取れるならば割引なしを選択しておきましょう。この時、乗車券を申し込まないようにしてください。

6.1号車・3号車・4号車のいずれかから、乗車する号車を選択します。ボックスシートの2号車は選択できません。

7.シートマップから購入したい席番を選択します。

8.決済方法を指定して、購入操作を完了します。

指定席券売機

指定席券売機の「乗換案内から購入」メニューから「リゾートしらかみ」号を検索して指定席券を購入します。

1.「乗換案内から購入」メニューで表示される検索画面では、以下の条件を入力します。

  • 出発駅:「リゾートしらかみ」号の乗車駅(本例は青森駅)
  • 到着駅:「リゾートしらかみ」号の降車駅(本例は秋田駅)
  • 利用日時:実際に乗車する日にち・時刻
  • 人数:実際の乗車人数
  • 条件:新幹線を「利用しない」・経由駅は指定しない
指定席券売機操作画面

経由駅を入力して検索しても差し支えありません(深浦駅等)。

2.「リゾートしらかみ」号は一発で表示されないはずです。[検索条件を変更する]を押します。

指定席券売機操作画面

3.検索条件として[直通区間を指定して再検索]を選択します(指定した区間内で乗り換えないという意味です)。

指定席券売機操作画面

4.出発駅を入力します(本例では青森駅)。

指定席券売機操作画面

5.到着駅を入力します(本例では秋田駅)。

指定席券売機操作画面

6.再検索すると「リゾートしらかみ」号が表示されます。「ボックス」と表示されていない方を選択します。

指定席券売機操作画面

7.乗車券は購入しないため[指定券のみ購入]を押します。

指定席券売機操作画面

8.普通車を選択します。

指定席券売機操作画面

9.席番の選択方法を指定します。[座席表から選ぶ]を押します。

指定席券売機操作画面

10.2号車以外の号車から選択します。

指定席券売機操作画面

11.指定したい席番を人数分選択します。

指定席券売機操作画面

12.購入内容に誤りがないか確認してから購入を確定し、代金を決済します。

2号車の指定席券購入手順【えきねっと・指定席券売機】

2号車ボックスシートの予約上の列車名は「リゾートしらかみ(ボックス)」です。

この座席は、従来は駅のみどりの窓口のみでの取り扱いでした。2025年3月以降、発売箇所が「えきねっと」や駅の指定席券売機に拡大されました。

この購入操作が想定以上に難しく、自己操作では購入できない列車や区間が見られます。そのため、ユーザーによる自己操作が最近まで解禁されていなかったものと推察します。

えきねっと

通常のリクライニングシート同様「のってたのしい列車の申込」画面を使用します。

1.「えきねっと」サイトトップページに表示された「のってたのしい列車(観光列車)」をクリックします

画像:えきねっとウェブサイトより筆者生成

2.「のってたのしい列車」がすべて表示されます。「青森県」を選択します。

3.2号車ボックスシートを意味する「BOX」が含まれている列車名(号数)を選択します。

4.日にち、乗車区間と人数を選択してから[検索する]を押します。

画像:えきねっとウェブサイトより筆者生成

5.座席の種類を選択する際、割引なし(紙のきっぷ)かチケットレスかを選択します。

6.ボックスシートのある2号車のみハイライトされます。その他の号車は選択できません。

7.シートマップから購入したい席番を選択します。

8.決済方法を指定して、購入操作を完了します。

指定席券売機

指定席券売機の「乗換案内から購入」メニューから「リゾートしらかみ(ボックス)」を検索して指定席券を購入します。

1.「乗換案内から購入」メニューで表示される検索画面では、以下の条件を入力します。

  • 出発駅:「リゾートしらかみ」号の乗車駅(本例は秋田駅)
  • 到着駅:「リゾートしらかみ」号の降車駅(本例は青森駅)
  • 利用日時:実際に乗車する日にち・時刻
  • 人数:実際の乗車人数
  • 条件:新幹線を「利用しない」・経由駅として深浦駅を追加
指定席券売機操作画面

2.秋田駅発の「リゾートしらかみ」5号に関しては、一発で表示されました。「リゾートしらかみ(ボックス)」の方を選択します。

指定席券売機操作画面

ここで検索結果が表示されない場合、再検索を行う必要があります。

3.[指定券のみ購入]を押します。

指定席券売機操作画面

4.普通車を選択します。

指定席券売機操作画面

5.席番の選択方法を指定します。[座席表から選ぶ]を押します。

指定席券売機操作画面

6.2号車を選択します。

指定席券売機操作画面

7.指定したい席番を人数分選択します。

指定席券売機操作画面

8.購入内容に誤りがないか確認してから購入を確定し、代金を決済します。

指定席券売機操作画面

9.指定席券を受け取ります。

リゾートしらかみ号指定席券

指定席券の様式

購入後手にする指定席券の様式は、以下の通りです。

リクライニングシート(1・3・4号車)

リゾートしらかみ号指定席券

ボックスシート(2号車)

列車名の表記が「リゾートしらかみX号 B」となります。

リゾートしらかみ号指定席券
8番は、現在は15番に相当

乗車券の購入方法

旅程によって適したきっぷの組み合わせを決めたら、実際に乗車券を購入します。

五能線フリーパスの購入方法

五能線フリーパスは、紙のきっぷとして現地でのみ購入可能です。秋田駅や新青森駅、青森駅に到着した時に、みどりの窓口で購入するとよいでしょう。「えきねっと」では購入できません。

普通乗車券の購入方法

五能線の全区間を乗車経路に含んだ発駅から着駅までの普通乗車券については、指定席券とは別の操作で購入します。

「えきねっと」等で自己操作しても問題ありませんが、乗車経路が複雑なため、思ったように操作できないかもしれません。その場合、みどりの窓口で購入してもよいでしょう。

特に「大人の休日俱楽部」割引を適用する場合、操作がより複雑です。ためらわずに、みどりの窓口を利用しましょう。

それでは、筆者が2022年4月に「リゾートしらかみ」橅編成のボックスシートを利用した時の様子を、写真でご覧ください!

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リゾートしらかみ「橅」編成の車内探訪

「橅」編成と「青池」編成は、「リゾートしらかみ」号用に新造された「HB-E300系」というハイブリッド気動車です。

リゾートしらかみ橅編成

車両の外面には青緑色のブナの木が描かれ、車両の先頭部には列車名のロゴが描かれています。

リゾートしらかみ橅編成

薄い緑色で描かれているブナの木は、とても清潔感があります。

リゾートしらかみ橅編成

3号車の出入口近くには、行先標があります。以下の2パターンがスクロールする感じで交互に表示されます。

リゾートしらかみ橅編成

一つ目は、列車の名称「リゾートしらかみ」。

リゾートしらかみ橅編成

二つ目は、列車の行先。4号は秋田駅行きです。

リゾートしらかみ橅編成車内

一般車両の内部。明るい色のリクライニングシートです。窓枠のサイズはシートピッチと一致しているので、車窓が窓枠に邪魔されることはありません。

リゾートしらかみ橅編成車内

1号車と4号車の先頭部にある展望ラウンジ。車内イベントが行われるスペースです。地味な造りですが、木製の床が列車のコンセプトと良くマッチしています。

リゾートしらかみ橅編成車内

「橅」編成だけにあった3号車の「おらほ」カウンター。ドリンクや軽食、グッズが販売されていましたが、2022年度をもって営業が終了しました。

「リゾートしらかみ」号では車内販売はないため、乗車前にコンビニなどで食料を仕込み、車内に持ち込みます

リゾートしらかみ橅編成車内

2号車ボックスシートの廊下。各室には扉が付いておらず、半個室です。

リゾートしらかみ橅編成車内
現在は15番A席・B席

9室あるコンパートメントのうちの一つ。定員は4名ですが、他のグループと相席になると窮屈に感じるかもしれません。

リゾートしらかみ橅編成車内

「橅」編成に限り、2号車の車端部のコンパートメント4室(1・3・15・17番)の座席はフルフラットになります。操作方法の説明を見つけました。

リゾートしらかみ橅編成車内

フルフラットにしたところ。身長が高くなければ、横になって昼寝ができるくらいの広さがあります。

リゾートしらかみ橅編成車内

3号車にあるトイレ。内部は広く、清潔です。

リゾートしらかみ号乗車記念スタンプ

展望ラウンジには、乗車記念スタンプが置いてあります。

五能線の旅パンフレットとサービス券

乗車証明書の他、「五能線の旅」パンフレットとサービス券も車内で入手できます(品切れの際はご容赦を)。

「リゾートしらかみ」4号で秋田駅まで完乗【2022年4月】

「リゾートしらかみ」4号の発駅である青森駅から、橅編成に乗車しました。

4号(8634D/8524D/8624D):
青森駅 13時51分発 → 秋田駅 19時01分着

リゾートしらかみ号指定席券

「リゾートしらかみ」1号が青森駅5番線ホームに到着してから24分で、折り返し4号として秋田駅に向けて走り出します。

青森駅を定刻に発車し、一路五能線へ。川部駅を過ぎて弘前駅に近づくと、進行方向右側に岩木山が大きく見えてきました。

川部駅から五能線内に入ったところで、車内で芸能が披露されました。筆者が乗車した日は、「津軽の語りべ」のみでした(乗車する日によって、何も催されない場合や3種類とも催される場合があります)。

五所川原駅ホーム

途中の五所川原駅で、「リゾートしらかみ」5号と離合。「くまげら」編成がたまたま故障し、すでに引退したクルージングトレインが代走していました。

千畳敷駅駅名標

津軽平野の中を鯵ヶ沢駅(青森県鰺ヶ沢町)まで走ると、進行方向右手に突然日本海が見えてきました。ほどなく千畳敷駅(青森県深浦町)に到着し、15分間の小休止。

リゾートしらかみ橅編成千畳敷駅にて

千畳敷駅のホームに停車している列車。並走する国道101号線も交通量が少なく、静かでした。

17時半頃に岩館駅(秋田県八峰町)を過ぎるまでは日本海のすぐ際をゆっくり走り、能代駅に着く頃には夕暮れを迎えました。東能代駅で奥羽本線に入り、終点の秋田駅まで快走。

まとめ

リゾートしらかみ橅編成川部駅にて

五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」号の運行に充てられるのは、くまげら編成、青池編成および橅編成で、それぞれ個性的です。

全車指定席の快速列車として運行されるため、乗車券の他に指定席券を購入します。

各編成とも、リクライニングシートの他、1室4名まで利用できるボックスシートが利用できます。予約上の列車名は、前者は「リゾートしらかみ」、後者は「リゾートしらかみ(ボックス)」です。

ネット予約サービス「えきねっと」や駅の指定席券売機を操作する際、列車名の選択に誤りがないように注意しましょう。指定席券売機の操作が特に難しいため、場合によってはみどりの窓口の利用を検討してください。

当記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考資料

● 五能線の旅(JR東日本秋田支社)2025.9閲覧

● のってたのしい列車 ポータル>リゾートしらかみ(JR東日本)2025.9閲覧

● JR東日本ニュースリリース「2025 年度の「リゾートしらかみ」運転日及び
「えきねっと」と「指定席券売機」でのボックス席販売開始について」2025.01.17付

当記事の改訂履歴

2025年9月19日:当サイト初稿(リニューアル)

2022年5月05日:前サイト初稿(原文作成)

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