JR東日本・北海道がミドル・シニア層向けに展開する「大人の休日俱楽部」会員にとって、年に数回発売される「大人の休日俱楽部パス」が目玉商品です。
利用期間が閑散期の中でも天候に恵まれない特定の時期であるものの、破壊的な価格設定によって多くの会員が惹きつけられます。
首都圏に在住する会員であれば、東北地方や信越地方を周遊することはもちろん、青森駅・盛岡駅・仙台駅・新潟駅を新幹線で単純往復することにも活用できます。
いずれの旅程でも「大人の休日俱楽部パス」の元を簡単に取ることが可能ですが、通常の割引きっぷを購入するよりも一体どれほどおトクなのでしょうか。

定期的に一定額のきっぷを購入しないと「大人の休日俱楽部」の年会費の元が取れないため、やはり鉄道好きな人が会員に向いているでしょう。しかし、東日本・北海道エリアの鉄道旅行を愛する人にとっては、これ以上のきっぷはありません!
この記事では、「大人の休日俱楽部パス」(以下文中「パス」と表記)を購入して訪問可能な主要な目的地までの往復分の運賃・料金を比較検討し、パスの激安さを検証します。
当記事の内容が、「大人の休日俱楽部」に入会しようかどうか迷っている方にとってのヒントとなれば幸いです。
- 東京駅・仙台駅間を1年に1往復すれば、年会費の負担を含めてもおトクなこと
- 予約困難な「新幹線eチケット(トクだ値)」に代わる強力な商品であること
- ジパング会員は通常の割引きっぷの方が安く、パス利用のハードルが高いこと
単純往復でも十分に元が取れる「大人の休日倶楽部パス」

「大人の休日俱楽部パス」は、フリーきっぷが続々と発売終了となる中でも健在です。利用期間が閑散期の中でも一定の期間に限られるものの、驚安な価格設定によって、多くのユーザーから支持されています。
例えば、JR東日本全線で有効な「大人の休日俱楽部パス・東日本」の値段は、「えきねっと」で購入すれば18,800円です。2024年に料金が引き上げられるまでは15,270円とさらに安価でしたが、現在でも安いことに違いありません。
「大人の休日俱楽部パス」の価格は、一定の区間を新幹線で単純往復すれば元を取れるように設定されています。
多くのユーザーが利用する東京駅・仙台駅間および東京駅・新潟駅間を往復利用する場合の所定運賃・料金(無割引)は、以下の通りです。
● 普通車指定席(通常期)
- 東京駅・仙台駅間:22,820円(はやぶさ号)
- 東京駅・新潟駅間:21,520円(とき号)
特にミドル会員にとっては、これらの区間を往復利用するだけで元が取れるため、パスの利用価値が非常に高いです。
もちろん、このパスの元が取れるかを検討するには、「大人の休日俱楽部」の年会費や通常の「大人の休日俱楽部」割引きっぷ、ネット限定割引「新幹線eチケット(トクだ値)」の値段を考慮しなければなりません。
当記事の後半で詳細なシミュレーションを行いますが、このパスを利用すれば、いとも簡単に元が取れることをご理解いただけるはずです。
「大人の休日倶楽部パス」はなぜ安いのか?

「大人の休日俱楽部パス」の値段は、どうしてこれほど安いのでしょうか。ここでは、パスが安価で発売される事情を考えていきましょう。
「大人の休日俱楽部パス」は通常のきっぷではなく、会員限定かつ期間限定で発売されている特別企画乗車券に分類されます。このパスに限りませんが、特別企画乗車券が設定されるのは、何らかの事情があるからこそです。
日本人の旅行習慣として、最繁忙期における旅行者の集中が挙げられます。価値観が多様になった現在でも「みんな一緒に働き」「みんなと一緒に休む」という意識が簡単に消えることはありません。
そのため、最繁忙期以外の大半の期間は、旅行者が少ない閑散期に該当します。旅行業界においては、いかにして閑散期に集客するかが永遠の課題です。
そのカギとなるのが、ミドル・シニア層です。他の世代に比べ時間に余裕があるため、閑散期であっても積極的に旅行に出かけます。閑散期の中でも天候に恵まれない「最閑散期」を中心に、その層に向けて「大人の休日俱楽部パス」が発売されているのです。
時間があっても収入に限りがあるシニア層にとって、旅行にはリーズナブルさが欠かせません。激安価格のパスが発売されるからこそ、旅行に出かけようとする気持ちになるのではないでしょうか。

パスの価格を分析するに当たって必要な情報として、有効区間・設備や発売箇所によって何通りかあるパスの区分および値段をまず見ていきましょう!
「大人の休日倶楽部パス」の種類・値段

ここでは、「大人の休日俱楽部パス」の有効区間・利用設備・発売箇所(発売方法)によるパスの区分およびその区分ごとの値段をご説明します。
利用区間 | 普通車 | グリーン車 |
東日本 | 東日本普通車用 | 東日本グリーン車用 |
東日本・北海道 | 東日本・北海道普通車用 | 東日本・北海道グリーン車用 |
北海道 | 北海道普通車用 | 北海道グリーン車用 |
利用区間や利用設備による区分に加え、発売箇所によってパスの種類が細分化されています。旅程に合わせて、適切な種類を選択しましょう。
有効区間・設備による分類
JR東日本管内とJR北海道管内の一方もしくは両方をフリー乗車区間とするか、普通車もしくはグリーン車を利用するかによって、購入すべきパスの種類が決まります。
東日本
- 「大人の休日俱楽部パス」東日本:普通車用・グリーン車用
- 「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」東日本:普通車用・グリーン車用
JR東日本管内全区間および参加社線の対象区間において、5日間有効です。
パスの名称は、発売される回によって上記のうちいずれかになりますが、きっぷの有効期間や効力は同一です。
なお、北陸新幹線上越妙高駅・敦賀駅間はJR西日本区間のため、利用対象区間には含まれません。
東日本・北海道
- 「大人の休日俱楽部パス」東日本・北海道:普通車用・グリーン車用
- 「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」東日本・北海道:普通車用・グリーン車用
JR東日本・JR北海道管内全区間および参加社線の対象区間において、5日間有効です。
北海道
- 「大人の休日俱楽部パス」北海道:普通車用・グリーン車用
- 「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」北海道:普通車用・グリーン車用
JR北海道管内全区間(北海道新幹線を除く)において、5日間有効です。
類似するきっぷとして、利用対象者が限定されない「北海道フリーパス」や特定の航空会社を利用する場合に購入できる各種フリーきっぷが発売されています。
発売箇所による分類
発売される回によって、発売箇所の制限なしに駅窓口・指定席券売機・駅たびコンシェルジュおよびネット予約サービス「えきねっと」で購入できる場合と、「えきねっと」限定発売の場合に分かれます。
定期発売のパス
「大人の休日俱楽部パス」は1年あたり3回発売され、発売箇所の制限がありません。会員である限り、必ず購入できると言えるでしょう。
- 東日本:普通車用・グリーン車用
- 東日本・北海道:普通車用・グリーン車用
- 北海道:普通車用・グリーン車用
「えきねっと」限定発売のパス
「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」は「えきねっと」限定で不定期に発売されています(過去の発売実績は年1回のペース)。
- 東日本:普通車用・グリーン車用
- 東日本・北海道:普通車用・グリーン車用
- 北海道:普通車用・グリーン車用
乗車区間・利用設備ごとの値段
フリー乗車区間および利用設備によって、各種類のパスの料金が設定されています。
また、「大人の休日俱楽部パス」と「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」に関しては、普通車用に価格差がある上、グリーン車用は後者のみの設定です。
「大人の休日俱楽部パス」
有効区間 | 普通車用 | グリーン車用 |
東日本 | 19,800円 | 設定なし |
東日本・北海道 | 27,740円 | 設定なし |
北海道 | 19,070円 | 設定なし |
「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」
有効区間 | 普通車用 | グリーン車用 |
東日本 | 18,800円 | 35,000円 |
東日本・北海道 | 26,740円 | 50,250円 |
北海道 | 18,070円 | 36,050円 |
飛行機で渡道し、道内で鉄道を利用する場合、北海道用が向いています。北海道新幹線で青函トンネルを通る場合は、東日本・北海道用を利用する形です。
北海道フリーパスとの比較
「大人の休日俱楽部パス」北海道用と同等の効力を持つのが「北海道フリーパス」です。有効期間と値段に、以下のような違いが見られます。
きっぷ名称 | 有効期間 | えきねっと価格 | 駅価格 |
大人の休日俱楽部パス | 5日間 | 18,070円 | 19,070円 |
北海道フリーパス | 7日間 | 28,000円 | 29,000円 |
1日当たりの単価は「大人の休日俱楽部パス」の方が安価です。ただし、大きな差はないので、旅行日数に応じて使い分けるとよいでしょう。
「大人の休日俱楽部パス」をネット予約サービス「えきねっと」で購入する具体的な方法や手順について、以下の記事にまとめてあります。ぜひご一読ください。
「大人の休日俱楽部」の年会費

「大人の休日俱楽部パス」の元が取れるか否かを検証するには、年会費を考慮に入れなければなりません。年会費を回収できるかどうかという観点で、年会費についてお話ししていきましょう。
満50歳から満64歳までの人が対象の「ミドル会員」および満65歳以上の人が対象の「ジパング会員」の年会費は、以下の通りです。
- ミドル会員:2,100円
- ジパング会員:3,840円
これらの金額に加え、カード年会費524円がかかります。従来設定されていた家族会員の制度はすでに廃止されたため、年会費は誰であっても同額です。
所定運賃・料金の値段から年会費を差し引いた金額がパスの金額より高額であるか否かで、パスの元が取れるかどうかを判断する必要があります。

パスの値段および年会費を把握できたところで、実際に料金のシミュレーションを始めます!
主要区間での運賃・料金シミュレーション

それでは、JR東日本・北海道管内で利用が多いと思われる主要区間の運賃・料金のシミュレーションを行いましょう。
比較検討するきっぷの種類
「大人の休日俱楽部」会員がよく購入すると想定される以下の運賃・料金区分を、比較対象とします。
- 所定運賃・料金(無割引)
- 大人の休日俱楽部ミドル割引(大休05)
- 大人の休日俱楽部ジパング割引(大休30)
- 新幹線eチケット(トクだ値)
通常の「大人の休日俱楽部」割引きっぷについては、ミドル会員とジパング会員で割引率が異なります(最繁忙期は利用不可)。
ミドル会員の割引率は5%(大休05)、ジパング会員の割引率は利用回数に関係なく30%(大休30)です。JR全社共通の「ジパング俱楽部」割引(ジ30)と違い、「大人の休日俱楽部」割引は利用回数に制限がありません。
「新幹線eチケット(トクだ値)」に関しては、購入期限によって割引率が異なります。乗車14日前までに購入完了しなければならない「新幹線eチケット(トクだ値14)」の割引率は、概ね25-30%です。席数限定ながら誰でも購入できるため大変人気で、慢性的に取りにくい状況です。
東京駅・札幌駅間
東京駅・札幌駅間の営業キロは片道1163.3kmで、「はやぶさ」号と特急「北斗」号を乗り継ぐと8時間前後かかります。
きっぷの種類 | 無割引 | 大休05 | 大休30 | トクだ値 | トク割引率 |
特急券(はやぶさ) | 11,330 | 10,760 | 7,930 | 17,660 | トク25 |
特急券(北斗) | 3,170 | 3,010 | 2,210 | 6,830 | トク30 |
乗車券 | 15,180 | 14,420 | 10,620 | 0 | |
合計 | 29,680 | 28,190 | 20,760 | 24,490 |
ミドル会員が通常の割引きっぷを利用すると56,380円、ジパング会員では41,520円かかるところ、パス(東日本・北海道)を利用すると26,740円です。乗車券の往復割引や特急券の乗継割引がなくなり、運賃・料金の総額が高くなったため、パスの安さが際立ちます。
東京駅・盛岡駅間
東京駅・盛岡駅間の営業キロは535.3kmで、「はやぶさ」号に乗車すると約2時間10分で着きます。
きっぷの種類 | 無割引 | 大休05 | 大休30 | トクだ値 | トク割引率 |
特急券(はやぶさ) | 6,430 | 6,100 | 4,500 | 11,100 | トク25 |
乗車券 | 8,580 | 8,150 | 6,000 | 0 | |
合計 | 15,010 | 14,250 | 10,500 | 11,100 |
ミドル会員用割引きっぷの総額が28,500円、ジパング会員では21,000円であるところ、パス(東日本)を利用すれば18,800円です。パスの安さに軍配が上がります。
東京駅・仙台駅間
東京駅・仙台駅間の営業キロは351.8kmで、所要時間は「はやぶさ」号で約1時間30分です。JR東日本管内の長距離区間の中では、ユーザーが最も多い区間の一つです。
きっぷの種類 | 無割引 | 大休05 | 大休30 | トクだ値 | トク割引率 |
特急券(はやぶさ) | 5,360 | 5,090 | 3,750 | 7,610 | トク30 |
乗車券 | 6,050 | 5,740 | 4,230 | 0 | |
合計 | 11,410 | 10,830 | 7,980 | 7,610 |
ミドル会員用割引きっぷの総額が21,660円である一方、ジパング会員の総額15,960円がパス(東日本)の金額18,800円を下回ります。ミドル会員にとってはパスが有効であるものの、ジパング会員にとってはパスの元が取れないことが分かります。
東京駅・新潟駅間
東京駅・新潟駅間の営業キロは333.9kmで、「とき」号に乗車すると最速で1時間30分です。
きっぷの種類 | 無割引 | 大休05 | 大休30 | トクだ値 | トク割引率 |
特急券(とき) | 5,040 | 4,780 | 3,520 | 7,380 | トク30 |
乗車券 | 5,720 | 5,430 | 4,000 | 0 | |
合計 | 10,760 | 10,210 | 7,520 | 7,380 |
ミドル会員用割引きっぷの総額が20,420円で、ジパング会員の総額が14,760円です。仙台駅と同様、ジパング会員の総額がパス(東日本)の金額18,800円を下回ります。ミドル会員がかろうじて元を取れる程度です。
新宿駅・松本駅間
東京駅・松本駅間の営業キロは235.4kmで、新宿駅から在来線特急「あずさ」号を利用して2時間35分程度かかります。
きっぷの種類 | 無割引 | 大休05 | 大休30 | トクだ値 | トク割引率 |
特急券(あずさ) | 2,550 | 2,420 | 1,780 | 1,650 | トク割35 |
乗車券 | 4,070 | 3,860 | 2,840 | 4,070 | |
合計 | 6,620 | 6,280 | 4,620 | 5,720 |
この区間においては、限定発売の「在来線チケットレス特急券(トク割)」と「大人の休日俱楽部」割引きっぷ(乗車券)の併用が可能です。ミドル会員の往復総額が11,020円、ジパング会員では8,980円です。この区間を単純往復するだけであれば、パスを利用する必要はありません。
シミュレーションの総括
これまでのシミュレーションの結果から、ミドル会員と「大人の休日俱楽部パス」の親和性が高いことが判明しました。
ミドル会員にとっては、通常の割引きっぷの割引率が低いため、このパスの安さが直接的なメリットです。
一方で、ジパング会員にとっては元々の割引率が高いため、単純往復であれば通常の割引きっぷを購入した方が安くなります。2024年に実施されたパスの料金引き上げも、ジパング会員が元を取る観点では厳しく作用しました。
大まかな傾向ですが、新幹線に乗車して片道300kmを超える区間を往復すると、パスの元を取ることが可能です。もちろん、新幹線から在来線に乗り継ぎ、乗車距離が長くなれば長くなるほどパスの価値が最大化することは言うまでもありません。
大多数の首都圏在住会員が見逃しがちな点ですが、地方在住の会員が東京を経由し、伊豆急行線方面や富士急行線方面に出かける場合にはこのパスが非常に向いています。

特にミドル会員にとって容易に元が取れることがこのパスの強みですが、果たしてよいことばかりでしょうか。注意すべき点を見ていきたいと思います。
「大人の休日俱楽部パス」利用上のハードルの高さ

このように、「大人の休日俱楽部パス」の価格設定は強烈に安価で、「大人の休日俱楽部」への入会を促すための強力な販促ツールであることは確かです。
一見いいこと尽くしに見えますが、このパスを利用するのに一定のハードルが存在することも、これまた確かです。
パスを利用する上で留意したい点を見ていきましょう。
「大人の休日俱楽部」会員でいるためのハードルの高さ
会員にとってもお目当ての「大人の休日俱楽部パス」を利用するためには、当然のことながら「大人の休日俱楽部」に入会しなければなりません。
「大人の休日俱楽部」への入会には、専用クレジットカードの審査が伴います。したがって、審査の壁が存在し、希望者が全員入れるわけではありません。
審査に通り、入会しても、年会費を支払う必要があります。前述した通り、年会費の金額は、ミドル会員2,100円・ジパング会員3,840円です。
毎年一定額のきっぷを購入しないと年会費の元が取れないため、特にジパング会員=年金世代にとっては、会員でいること自体が負担になるかもしれません。
「大人の休日俱楽部パス」の設定期間の制約
「大人の休日俱楽部パス」および「特別設定 えきねっと限定 大人の休日パススペシャル」が発売されるのは、合わせて1年に4回です。6月下旬・9月下旬・11月下旬・1月下旬といった時期は、閑散期の中でも天候に恵まれない「最閑散期」と言えるでしょう。
需要が落ち込むローシーズンであるために価格が下がるという原則は、激安パスにもそのまま当てはまります。しかし、パスの価格面では見合っても休暇を取得できず、購入にさえ至らない層がいることは無視できません。
ミドル会員である50代はまだ現役世代であり、多くの人が社会で重要な役割を担っています。そのような人たちが平日に休暇を取得するのは、なかなか困難なことです。
日本の企業文化に抗い、閑散期における需要の底上げを狙うことには、自ずと限界があるかもしれません。
ジパング会員と「大人の休日俱楽部パス」の金額設定との関係
主要区間における運賃・料金のシミュレーションで検討したように、通常の割引きっぷにおけるジパング会員の割引率の高さが目立ちます。そのため、ジパング会員にとっては「大人の休日俱楽部パス」が相対的に割高になってしまうのです。
ジパング会員世代にとっては、長距離の移動が負担になり、単純往復型の旅行を望むニーズがあると思われます。
そのようなケースで通常の割引きっぷの方が安いとなったら、パスの購入には至らないわけです。
「大人の休日俱楽部パス」をジパング会員がフル活用できない一方で、このパスの商品設計がミドル会員によくフィットしていると言えるのではないでしょうか。
まとめ~簡単に元を取れる「大人の休日俱楽部パス」を活用しよう~

ミドル・シニア層向け「大人の休日俱楽部」の会員にとって魅力的なのが、5日間にわたってJR東日本・北海道管内を気ままに周遊できる「大人の休日俱楽部パス」です。
パスの有効区間や利用設備、購入箇所によって値段がかかりますが、驚異的に安価な価格設定によって、多くの人が惹きつけられます。
利用区間内を周遊するのみならず、一定の距離以上の区間を新幹線で単純往復することでも、パスの元を簡単に取れます。
ミドル会員にとっては、通常の割引きっぷの割引率が低いため、このパスによる節約効果が非常に大きいです。そのため、ミドル会員によくフィットしたきっぷであると言えるのではないでしょうか。
一方、ジパング会員がこのパスで元を取れるかどうかは、微妙なところです。通常の割引きっぷの割引率が大きいため、東京駅から仙台駅・新潟駅間を単純往復するだけでは元が取れません。さらに遠くに行く場合のみ、このパスが有用と言えるでしょう。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考資料
● 「大人の休日俱楽部」ウェブサイト(JR東日本)2025.9閲覧
当記事の改訂履歴
2025年9月29日:当サイト初稿(リニューアル)
2022年4月10日:前サイト初稿(原文作成)
コメント