JR東日本の観光列車「おいこっと」乗り鉄ガイド【2026-27年版】眺めの良い席を取る方法・乗車券の買い方を解説

おいこっと十日町駅にて 鉄道旅行

長野県北信地方と新潟県中越地方を結ぶ、JR飯山線。日本一長い河川である千曲川および信濃川に沿って、列車はゆっくりと進みます。

飯山線沿線から眺める景色は故郷を連想させますが、北信濃の故郷をテーマにした観光列車が飯山線を走っていることをご存じでしょうか。

その列車は「おいこっと」と呼ばれ、臨時快速列車として土休日を中心に飯山線を走っています。この列車名を初めて聞くと違和感を覚えるかもしれませんが、大都会東京の対極にある故郷をイメージして名付けられたことを知れば、納得です。

「おいこっと」は、きっぷを買えば誰でも乗車できるタイプの多客臨時列車です。ただし、他の観光列車と異なり、座席の選び方やきっぷの買い方に若干のクセがあります。それらに関する予備知識を得ておくと、乗り鉄をより楽しめるでしょう。

「おいこっと」の座席には、ボックスシートとロングシートの2タイプがありますが、ボックスシートに座ったほうが明らかに快適です。また、運行区間にはしなの鉄道が含まれるため、普通乗車券の購入範囲に制限があります。きっぷを買う時には、注意しましょう。

この記事では、飯山線を走る観光列車「おいこっと」に乗る際、眺めがよく快適な座席を選ぶためのコツをお伝えします。また、ややクセのあるきっぷの買い方をあらかじめ押さえるための情報を詳しく解説します。

当記事でご紹介する乗車体験が、この列車に乗車するための準備を要領よく行うための一助となれば幸いです。

この記事から分かること
  • ボックスシート(おいこっとBOX)とロングシートでは、予約上の列車名が異なること
  • 2人掛けボックスシート側(奇数番AD席)に千曲川・信濃川が面していること
  • しなの鉄道の連絡運輸範囲が狭く、東京駅方面ゆき普通乗車券の経路に含められないこと

飯山線を走る観光列車「おいこっと」とは

おいこっとのエクステリア

観光列車「おいこっと」は一体どこを走り、どのような列車であるかを、最初にご説明します。

「おいこっと」の運行区間

観光列車「おいこっと」が走るJR飯山線は、豊野駅(長野県長野市)と越後川口駅(新潟県長岡市)を結ぶ路線であり、その区間の距離は96.7kmです。

おいこっと運行区間図

豊野駅では、北陸新幹線が発着する長野駅(長野県長野市)から延びるしなの鉄道北しなの線に接続し、越後川口駅ではJR上越線に接続します。その中間に位置する森宮野原駅(長野県栄村)では、長野県・新潟県境を越えます。

観光列車「おいこっと」は、長野駅から北しなの線を豊野駅まで進み、その先JR飯山線で十日町駅(新潟県十日町市)を目指します。

十日町駅では北越急行ほくほく線に接続し、上越新幹線が発着する越後湯沢駅(新潟県湯沢町)方面に向かうことができます。十日町駅には別の観光列車「越乃Shu Kura」が乗り入れており、その列車の運行日には十日町駅で「おいこっと」に乗り継げます。

両列車が運行される日には、十日町駅は多くの乗り鉄ファンで賑わいます。

「おいこっと」の概要・列車名の由来

臨時列車として運行される「おいこっと」は、JR東日本が運行する「のってたのしい列車」と呼ばれる観光列車の一つです。

土休日を中心に運行される多客臨時列車として運行されるため、旅行商品に申し込むことなく、きっぷを準備すれば思い立った時に乗車できます。

飯山線の車窓から眺める千曲川

「おいこっと」が走る飯山線は、長野県内を流れる千曲川および新潟県内を流れる信濃川に沿っており、車窓からは千曲川と信濃川を眺められます。また、新潟県内では穀倉地帯である魚沼地方を走りますが、水田越しに見える山々がステキです。

飯山線沿線には、童謡「故郷」を作詞した高野辰之の出身地の中野市(旧豊田村)があることから、「故郷」がこの列車のテーマとなりました。

この列車の名称「おいこっと」は、ローマ字で表記すると「OYKOT」です。「OYKOT」のスペルを逆から読むと、「TOKYO」となります。文字通り、大都会東京の反対である田舎を走る列車という意味合いが、この列車の名称に込められているわけです。

千曲川・信濃川の流れや魚沼地方の穀倉地帯の風景を眺めれば、東京では味わうことのできない故郷を満喫できることでしょう。

筆者個人的には、東京に対するコンプレックスのようなものを強く感じます。東京との距離感を常に縮めたいという意識が強い長野県の県民性が、この列車のネーミングに反映されているのではないでしょうか。

運行ダイヤ【2026年度】

前述した通り、観光列車「おいこっと」は、土休日を中心に運行される多客臨時列車です。
この列車が走る飯山線沿線は豪雪地帯であり、冬場はアクセスが悪くなります。そのため、春から秋にかけては毎週末に運行されますが、冬場は2月に限られます。

「おいこっと」

春から秋にかけて運行されるのは、通常の「おいこっと」です。長野駅・十日町駅間を結びますが、長野駅および飯山駅(長野県飯山市)で北陸新幹線に接続します。飯山駅・十日町駅間に乗車するだけでも、この列車の魅力を十分に満喫できるでしょう。

下り列車は、朝に長野駅を出発し、お昼前に十日町駅に到着します。上り列車は、お昼に十日町駅を出発し、夕方に長野駅に戻るダイヤです。

駅名下り上り
長野駅09:1516:02
 
飯山駅09:5315:16
 10:1114:39
 
森宮野原駅11:0013:43
 11:0413:42
 
十日町駅11:4213:05

下り列車・上り列車ともに、北陸新幹線と接続する飯山駅で長時間停車するため、飯山駅から利用するのも手です。

飯山駅以外の途中駅における停車駅と停車時間が少なく、現行ダイヤは観光列車としてはやや物足りない傾向があります。その中でも、森宮野原駅は観光スポットとしての要素を持っているにもかかわらず、停車時間がほとんどないのが惜しまれます。

「雪のおいこっと」

冬場に関しては、通常の「おいこっと」は運行されません。

その代わり、毎年2月に開催される「いいやま雪まつり」や「十日町雪まつり」の足として、「雪のおいこっと」が運行されます。

運行ダイヤは、通常の「おいこっと」と同じです。

春から秋にかけては、単調な乗り鉄になりがちですが、2月に「雪のおいこっと」に乗車すれば、違った楽しみ方ができそうです。

列車の運行に関する情報源(運行日の確認等)

「おいこっと」および「雪のおいこっと」の運行日に関しては、年によって若干の開きがあります。乗車する際は、ご自身で確認していただきたいです。その情報源として、駅で配布されるパンフレット以外にも、以下のリソースを活用できます。

  • JR東日本「のってたのしい列車」公式ウェブサイト
  • JR東日本ニュースリリース「臨時列車のお知らせ」
  • 月刊のJR時刻表・JTB時刻表

JR各社からは、臨時列車の運行情報が1年当たり4回(季節ごとに)開示されます。紙媒体の時刻表が発売される直前に、臨時列車のお知らせがJR各社のニュースリリースとして発表されます。

いち早く運行情報を調べたい場合、ニュースリリースをチェックするのがおススメです。

臨時列車の運行情報の調べ方について、ノウハウを別の記事にまとめました。ぜひご一読ください。

臨時列車の運行情報をチェックして鉄道旅行を制す!初心者が活用したい情報源3選
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「おいこっと」座席の選び方~設備・席番表~

おいこっと車内

「おいこっと」の乗り鉄を楽しむためには、車両や座席の理解が欠かせません。ここでは、「おいこっと」の設備(座席の種類)や席番について解説していきます。

運行に充当される車両

飯山線を走る車両は、キハ110系と呼ばれるローカル線普通列車用の気動車です。その中の2両が「おいこっと」用にカスタマイズされており、独特の外装と内装が施されています。

キハ110系気動車標準外装

これは、標準的なキハ110系車両の外装です。

キハ110系気動車おいこっと仕様

「おいこっと」仕様の車両として、標準車両に専用の外装を施した状態です。

ただし、車両の性能や座席の配置には手が加えられておらず、普通列車に充当される標準的な車両と同じです。「おいこっと」の運行日以外には、普通列車の運行に充当されることもあります。

「おいこっと」は、専用の車両が2両編成で運行されるのが基本です。ただし、車両の検査や運用上の都合によって1両で運行されることがあります(上述した「臨時列車のお知らせ」で確認可能)。

「おいこっと」が2両編成で運行される場合、1号車と2号車が連結される形ですが、座席や設備の配置は2両とも全く同じです。展望ラウンジやイベントスペースといった共用空間は、特にありません。

「おいこっと」の設備(座席の種類)

キハ110系車両は普通列車用の車両であることから、通勤通学時にも対応できるようにボックスシートとロングシートが配置されています。

このレイアウトに関しては、標準的な車両と「おいこっと」専用車両に差はありません。したがって、「おいこっと」の指定席として発売される座席として、ボックスシートとロングシートの2種類があります。

ボックスシート「おいこっと(ボックス)」

車内には、2人掛けのボックスシート4人掛けのボックスシートが配置されています(1両当たりの定員は26名)。2人掛けボックスシート側にはつり革が設置されていることが、普通列車用の車両であることを物語っています。

おいこっとボックスシート

「おいこっと」として運行する際には可動式のテーブルが現れ、使用可能です。

ネット予約サービス「えきねっと」を利用して予約する場合に選択する列車名は「おいこっと(ボックス)」であることに留意してください。

ロングシート「おいこっと」

十日町駅方には、ロングシートが12席配置されています。テーブルを収納できるよう、ロングシートは2席ごとに仕切られています。

おいこっとロングシート

「えきねっと」で予約する際に選択する列車名は、単に「おいこっと」です。車内設備としてボックスシートとロングシートの2種類があることを知らないと、ロングシートの指定席券を買ってしまう可能性があるため、注意してください。

席番表

「おいこっと」仕様にカスタマイズされたキハ110系車両は、2両とも同じ規格です。したがって、車内レイアウトについては、1号車と2号車で差はありません。

おいこっと席番表

ボックスシート

1番から10番が、ボックスシートです(2番は欠番)。

奇数番の座席が2人掛けボックスシートで、千曲川・信濃川側です。1人か2人で乗車する場合、眺めの良い2人掛けボックスシートを取ることをおススメします。

偶数番の座席が4人掛けボックスシートであり、3名あるいは4名のグループやファミリーに向いています。山側ですが、直射日光を浴びずに済むでしょう。

ロングシート

11番から13番がロングシートです。

A席とB席、C席とD席で、それぞれペアシートとなっています。6名を超えるグループが乗車する場合、ボックスシートではなくロングシートを選ぶと、一つの空間を独占できるような恰好です。

13番は座席モケットが優先席仕様になっていますが、全車指定席の「おいこっと」では座席を譲る必要はありません。

座席指定料金を収受する観光列車に普通列車用の車両を充当する是非について、若干厳しいことを申し上げます。お付き合いいただければ幸いです。

ハード面のサービス品質について ~これでも座席指定料金を取るか~

観光列車でありながら、「おいこっと」の運行には普通列車用の車両がそのまま充当されています。外装と内装こそカスタマイズされているものの、機能的にはテーブル以外追加されていません。

また、観光列車らしい展望ラウンジやイベントスペースといった共用空間がないため、観光列車としての華やかさに欠けています。それにもかかわらず、座席指定料金(指定席券)大人840円を収受することには、議論の余地があるところです。

「おいこっと」の車内で流れる自動案内放送のコンテンツには、長野県北信地方出身の人物や作品が起用され、強いこだわりが感じられます。良質なコンテンツでありながら、演出が地味なのが惜しまれるところです。

他線区を走る観光列車と差別化を図り、集客を増やすためには、地元のおもてなしを通じた魅力の発信が求められるでしょう。

「おいこっと」に関する運行状況や車内の設備を理解できたところで、きっぷの買い方に話を進めていきましょう!

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「おいこっと」の運賃・料金・きっぷの買い方

おいこっとロゴ

全車指定席の快速列車として運行される「おいこっと」には、普通乗車券だけではなく、指定席券をあらかじめ購入する必要があります。

ここでは、指定席券の値段や購入方法を説明し、追って普通乗車券の購入方法をご説明できればと思います。

指定席券の値段・買い方

普通列車や快速列車の普通車指定席に乗車する場合、普通乗車券に加え、指定席券が必要です。座席を指定する(予約する)対価としての指定席券の値段は、以下の通りです。

大人840円・小児420円

「おいこっと」の場合、ボックスシートとロングシートは同じ種類の座席扱いです。したがって、どちらの席を予約しても指定席券の値段は同額です。

「おいこっと」の指定席券は、乗車1か月前の午前10時00分から、以下の箇所で購入できます。

  • JR主要駅にあるみどりの窓口・指定席券売機
  • JR券を取り扱う主な旅行会社

指定席券については全国で購入できますが、後述する理由によって、普通乗車券についてはJR東日本管内以外の地域では購入できない可能性があります。きっぷを購入する際には出札係員に相談し、適切な指示を受けることをおススメします。

指定席券の様式

指定席券が一葉で発行された場合の様式は、以下の通りです。

おいこっと指定席券

このきっぷはボックスシートに乗車した時のものです。設備によって、券面に入る列車名は以下のようになります。

  • 「おいこっとBOX」:ボックスシート
  • 「おいこっと」:ロングシート

「えきねっと」上でのボックスシートとロングシートの選び方

「おいこっと」の指定席券および運行区間分の普通乗車券は、JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」での予約購入が可能です。JR東日本管内に住んでいる人はもちろんのこと、域外に住んでいる人にとっても非常に有用です。

ここでは、「えきねっと」を利用して予約する場合の座席の選び方に関する留意点をお伝えします。

「のってたのしい列車」メニューから列車名を選ぶ方法

「えきねっと」のトップページには「のってたのしい列車」予約メニューへのリンクがあり、全区間を乗車する場合には駅名の修正なしに予約が完了します。

画像:えきねっとウェブサイトより筆者生成

長野県または新潟県を選択すると「おいこっと」が表示されるので、選択します。

長野駅から乗車する場合「下り」を、十日町駅から乗車する場合「上り」を選択します。また、ボックスシートを選択する場合「ボックス」が表示されている方を選択し、ロングシートを選択する場合には列車名のみが表示されている方を選択します。

検索条件が自動的に埋められており、日にちだけ自分で変更すれば即座に空席を照会し、そのまま予約に進めます。

検索画面から列車名を選ぶ方法

どの列車の予約にも使用できる検索画面で乗車区間と日付、人数を入力しても、空席照会や予約がもちろん可能です。

「おいこっと」が発着する長野駅はしなの鉄道であるため、駅名には「長野(しなの鉄道)」を入力するのがポイントです。

「おいこっと」が2列車同時に表示されますが、設備によって予約する列車名が異なります。以下の区分で予約する列車を特定します。

  • ボックスシート:おいこっと(ボックス)
  • ロングシート:おいこっと

このしくみを知らないと、ロングシートを予約しがちなので、注意してください。

シートマップを表示し席番を指定する方法

設備別の列車名を特定し、予約操作を進めます。シートマップを表示させれば、ボックスシートもしくはロングシートを正しく選択できているかを確認できます。

「えきねっと」で予約する場合、指定席券を駅で受け取る以外に、チケットレスでも指定席券の購入が可能です。紙のきっぷを記念に残すことをおススメしますが、無人駅から当日乗車する場合、チケットレスを選択するという手も有効です。

ボックスシートの予約を進めると、シートマップで1番から10番までの座席が表示されます。

一方、ロングシートで予約を進めると、シートマップで11番から13番までの座席が表示されます。11AB・11CDがそれぞれペアシートです。相席になる可能性があるので、できるだけ間隔を開けて席番を指定したいところです。

席番を指定したら、その後の画面で予約を確定します。

しなの鉄道北しなの線に乗り入れることから、普通乗車券の購入方法が厄介です。これから、乗車券の準備についてお話しします。

乗車券の買い方

「おいこっと」は県境を越える列車であるために各県別のフリーきっぷを利用しにくく、「週末パス」の発売が終了した今では、普通乗車券が必要になってくる場合が多いと思われます。

ここでは、普通乗車券の買い方をご説明するのと同時に、「おいこっと」ならではの制約についてお話しします。

フリーきっぷを持っていれば普通乗車券は不要

JR各社あるいはJR東日本管内全域で有効な各種フリーきっぷを持っていれば、普通乗車券の購入は必要ありません。以下のきっぷを持っている場合、これからの説明は読み飛ばしても大丈夫です。

  • 大人の休日俱楽部パス(会員専用)
  • 青春18きっぷ
  • 北海道&東日本パス
  • Japan Rail Pass(外国人観光客専用)
  • JR East Pass(外国人観光客専用)

普通乗車券の経路の組み方

他の観光列車にはあまり見られない「おいこっと」ならではの特徴として、JR線以外の他社線にも乗り入れていることが挙げられます。

長野駅・豊野駅間がしなの鉄道北しなの線であるため、JR線との連絡乗車券を購入しなければなりません。問題は、北しなの線が含まれる場合のJR線の連絡運輸範囲が極端に狭いことです。

「おいこっと」の運行区間である長野駅・十日町駅間で1枚の普通乗車券を購入する分には、問題はありません。

【長野駅・十日町駅間の運賃】

長野駅(しなの鉄道線)豊野駅(飯山線)十日町駅
JR線営業キロ 75.3km/大人普通運賃 1,860円

しかし、遠方の駅までの普通乗車券を通しで購入できません。北しなの線の運賃を現地で精算しなければならず、あらかじめ購入できないのは煩わしいものです。

ほくほく線まわりで東京駅を発着する周回経路が成立するか、ここで検証してみたいと思います。

【飯山駅で北陸新幹線に乗り継ぐ場合】

東京駅(新幹線)飯山駅(飯山線)十日町駅(ほくほく線)六日町駅(上越)越後湯沢駅(新幹線)東京駅
JR線運賃計算キロ 530.8km/大人普通運賃 9,420円

ほくほく線には通過連絡運輸の設定があるため、このように全経路を一括しての運賃計算が可能です。

【長野駅で北陸新幹線に乗り継ぐ場合】

東京駅(新幹線)長野駅
JR線営業キロ 222.4km/大人普通運賃 4,180円

長野駅(しなの鉄道線)豊野駅
しなの鉄道線運賃 260円

豊野駅(飯山線)十日町駅(ほくほく線)六日町駅(上越)越後湯沢駅(新幹線)東京駅
JR線営業キロ 299.6km/大人普通運賃 5,790円

普通乗車券3枚の合計は、10,230円です。

しなの鉄道線の運賃については、長野駅到着時に乗車券を買うか(十日町駅への出発時)、乗り越し精算をします(十日町駅からの到着時)

筆者が実際に購入した普通乗車券(大人の休日俱楽部割引適用)は、以下の通りです。

大宮駅から豊野駅ゆき普通乗車券

しなの鉄道線の運賃を「おいこっと」車内で精算できず、難儀しました。

このように、新幹線に乗り継ぐ駅が異なるだけで、必要なきっぷの枚数が変わります。普通乗車券の買い方が難しいのが「おいこっと」の難点です。

きっぷの買い方の説明が一通り済んだところで、長野駅ゆき上り列車に乗車した際の様子を共有したいと思います!

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「おいこっと」乗車体験【十日町駅→長野駅:2026年春】

GW明け直後の日曜日に、十日町駅から長野駅ゆき「おいこっと」(上り列車)に乗車しました。

快速おいこっと(8140D)
十日町駅 13時05分発 → しなの鉄道長野駅 16時02分着

おいこっと指定席券

この指定席券は「えきねっと」で4月下旬に予約しましたが、その時点ではほとんど予約が入っておらず、空席ばかりでした。

十日町駅駅舎

当日は、ほくほく線で十日町駅へ。駅の近くにある道の駅で食事をしてから駅に戻ったのは12時30分でした。

十日町駅駅舎

発車時刻13時05分の30分前に改札口を通り、列車が発車する2番線ホームへ。十日町駅に乗り入れる「越乃Shu Kura」のボードとともに「おいこっと」のボードが置いてありました。

おいこっと十日町駅にて

2番線ホームにはすでに列車がスタンバイしていましたが、車内に入れたのは定刻10分前でした。

おいこっと車内販売用ワゴン

この列車にはアテンダントさんが乗務しており、サービスと車内販売を担当しています。ワゴンの準備も万端でした。

おいこっと2人掛けボックスシート

テーブルが出された状態の2人掛けボックスシート。普通列車そのままの規格であるため、かなり狭いです。

おいこっと4人掛けボックスシート

4人掛けボックスシートは、やや余裕がある感じです。

おいこっと記念スタンプ

2号車には、エキタグと記念スタンプが置かれていました。用意されているスタンプ台紙が薄く、質感が良いとは言えませんでした。

おいこっと記念撮影ボード

記念撮影ボードは、なかなか小奇麗にまとまっています。

13時05分、定刻通りに十日町駅を発車。ふたを開けてみたら、当日指定席券を購入した人が多く、ロングシートに想定を超えた人が乗っていました。閑散とした車内を予想していましたが、案外賑やかでした。

発車後、自動放送が流れ始め、沿線の観光案内が始まりました。

かつて「まんが日本昔ばなし」の男性役を担当した常田富士男(長野県木島平村生まれ)によるナレーションで、懐かしい思い出がよみがえりました。故人によるナレーションをいまだに聞けるのは、貴重です。この時は、音声が流れてくる装置のモニターが故障しており、映像を楽しめなかったのが残念。

おいこっと乗車記念しおり

これは、アテンダントさんからいただいたしおりです。かつては、車内で野沢菜の試食サービスが行われていたことを思い出しました。

戸狩野沢温泉駅までは、各駅に運転停車(ドア扱いなし)。

飯山線信濃川橋梁

13時20分頃に、飯山線内で唯一の信濃川鉄橋を渡りました。飯山線は、新潟県内の方が車窓からの風景がダイナミックではないかと思います。

戸狩野沢温泉駅ホーム

新潟県・長野県境にある森宮野原駅では、停車時間なしにすぐに発車。停車時間があったのは、戸狩野沢温泉駅でした。道祖神が北信濃らしさを演出していました。

飯山駅飯山線ホーム

飯山駅では、約35分間停車。東京駅ゆきの北陸新幹線「はくたか」号の接続が悪く、長野駅まで「おいこっと」にそのまま乗車した方が到着が早かったです。

飯山駅コンコース

改札口を出て、「おいこっとマルシェ」という地産地消の売店に立ち寄るだけの十分な時間がありました。

替佐駅ホーム

15時30分、最後の停車駅の替佐駅(長野県中野市)に停車。車内には童謡「故郷」が流れ、昔懐かしい感じがしました。

長野駅在来線ホーム

北しなの線に接続する豊野駅で停車してから長野駅までノンストップで走り、終点長野駅には定刻の16時02分に到着。

まとめ

おいこっと飯山駅にて

JR飯山線を走る観光列車「おいこっと」は、土休日を中心に走る多客臨時列車であり、乗車すれば故郷の風情を満喫できます。

「おいこっと」をローマ字で表すと「OYKOT」ですが、反対にすると「TOKYO」ということで、大都会東京の反対の田舎の風情を楽しむというわけです。

車内で流れる自動放送のコンテンツには長野県出身の人物や作品が起用され、北信濃の故郷がテーマの観光列車らしい強いこだわりが感じられます。

この列車の運用に充当されるキハ110系気動車は、普通列車と共通の車両です。外装と内装は観光列車らしくカスタマイズされているものの、車内レイアウトが普通列車と同じであることを把握しておくとよいでしょう。

全車指定席の快速列車であるため、乗車券の他に指定席券が必要です。

指定席券による課金の是非について、車両の設備面では議論の余地が確かにあります。しかし、飯山線を走る列車に乗って故郷を追体験するための対価と考えれば、価値を見出せるのではないでしょうか。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

当記事の改訂履歴

2026年5月15日:当サイト初稿(リニューアル)

2016年9月25日:前サイト初稿(原文作成)

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