米どころの新潟県には、日本酒の飲み比べを楽しめる観光列車が走っていることをご存じでしょうか。
JR東日本が運行する「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」と呼ばれる列車では、車内で越後の地酒を心ゆくまでいただけます。この様子は、もはや移動手段という枠を超えていると言えるでしょう。
「越乃Shu*Kura」は、北陸新幹線の上越妙高駅をベースにして酒蔵が点在する地域を通り、十日町駅・越後湯沢駅・新潟駅のいずれかを結んでいます。
日本酒を楽しむことがコンセプトの列車であるため、お酒をたくさん飲むと周囲への迷惑となるのではないかと心配する必要は全くありません。
数ある観光列車の中でも、「越乃Shu*Kura」は乗り鉄や日本酒を愛する大人にとって最適です。

きっぷの買い方が難しいのが「越乃Shu*Kura」の弱みで、客を選ぶ傾向にあることは否めません。普通乗車券ばかりではなく、普通・快速列車に乗車できる各種フリーきっぷを活用したいです。
この記事では、「越乃Shu*Kura」の概要や、3号車(一般座席)に乗車するためのきっぷの購入方法、車内の様子を詳しくお伝えします。
この記事を読めば、きっと「越乃Shu*Kura」号で日本酒を味わいたくなるはずです!
- 3つの系統が週替わりで運行されるものの、運行日は不規則であること
- 越後湯沢駅や十日町駅では、乗車日によって他の観光列車との乗り継ぎが可能なこと
- 指定席券売機でこの列車を表示するのはかなり難しいため、窓口での購入が楽なこと
「越乃Shu*Kura」とは~大人に最適化された列車の魅力~
「越乃Shu*Kura」は、北陸新幹線とえちごトキめき鉄道線が接続する上越妙高駅(新潟県上越市)から日本海を眺められる信越本線を走る観光列車です。

長岡駅(新潟県長岡市)を経由し、週替わりで十日町駅(新潟県十日町市)・越後湯沢駅(新潟県湯沢町)・新潟駅(新潟市中央区)のいずれかに向かいます。
2014年に運行が始まり、現在は新潟県内を走る観光列車として定番となっています。
この列車のコンセプトは「地酒王国の新潟でお酒を楽しむ列車」です。列車名も「酒蔵」が由来で、「さかぐら」ではなく「しゅくら」と読みます。一見すると落ち着いた外観ですが、車内に入ればそこは非日常の空間。地酒を片手に移動そのものを楽しむという濃密な体験を味わえるのです。
車内ではふるまい酒を試飲でき、利き酒も有料で楽しめ、日本酒三昧のひと時を愉しめます。筆者も、3銘柄の地酒を楽しめる「呑み比べセット」をいただき、ほろ酔い気分に浸れました。
ビール通には生ビールセットも提供されており、日本酒が苦手でも楽しめるよう配慮されています。
子供や若者向けの観光列車が多い中、大人向けに作られている点で「越乃Shu*Kura」は少数派と言えるでしょう。日本酒と乗り鉄が好きな大人にとって、最高のひとときを約束してくれる列車です!
「越乃Shu*Kura」のバリエーションと運行ダイヤ
この列車は「越乃Shu*Kura」という名称で広く知られています。しかし、終着駅によって3つのバリエーションがあり、それぞれ別の列車名が付けられています。
「越乃Shu*Kura」号(十日町駅発着)

主な運行系統である「越乃Shu*Kura」号は、週末を中心に概ね隔週で運行されます。この系統は、JR飯山線・北越急行線十日町駅を発着します。元々は、十日町市周辺の地域振興を目的に設定されたようです。
十日町市は雪まつりや「へぎそば」で有名ですが、各地から十日町駅へのアクセスは決して良いとは言えません。
「ゆざわShu*Kura」号(越後湯沢駅発着)

「ゆざわShu*Kura」号は、概ね4週間間隔の週末に、上越新幹線・上越線越後湯沢駅発着の列車として運行されます。
首都圏からは地理的に最も近く、上越新幹線で簡単にアクセス可能です。
「柳都Shu*Kura」号(新潟駅発着)

「柳都Shu*Kura」号は、概ね4週間間隔の週末に、上越新幹線新潟駅発着の列車として運行されます。
新潟駅は新潟県の拠点駅であるため、アクセスには問題ありません。新潟市近辺に住んでいる人にとって利用しやすい列車です。
「越乃Shu*Kura」の運行ダイヤ(主な停車駅・時刻)
この列車が運行されるのは主に週末ですが、運行系統や時期により運行されない週もあるなど、運行日はかなり不規則です。上越妙高駅・長岡駅間のダイヤは、全運行系統で共通です。
【下り】
列車名 | 越乃 | ゆざわ | 柳都 | |
列車番号 | 8361D | |||
上越妙高駅 | 発 | 10:02 | ||
直江津駅 | 発 | 10:18 | ||
青海川駅 | 発 | 10:50 | ||
長岡駅 | 着 | 11:33 | → | → |
列車番号 | 8124D | 8762D | 8481D | |
長岡駅 | 発 | 11:38 | 11:38 | 11:51 |
越後川口駅 | 着 | 12:00 | 12:00 | ‖ |
十日町駅 | 着 | 12:32 | ‖ | ‖ |
越後湯沢駅 | 着 | — | 13:11 | ‖ |
新潟駅 | 着 | — | — | 13:06 |
青海川駅(新潟県柏崎市)での停車時間は、6分間と短めです。このダイヤを見ると、途中駅での停車時間が全体的に短く、終点に向けてひた走る感じが分かります。
【上り】
列車名 | 越乃 | ゆざわ | 柳都 | |
列車番号 | 8133D | 8765D | 8486D | |
新潟駅 | 発 | — | — | 14:59 |
越後湯沢駅 | 発 | — | 14:45 | ‖ |
十日町駅 | 発 | 14:49 | ‖ | ‖ |
越後川口駅 | 発 | 15:41 | 15:41 | ‖ |
長岡駅 | 着 | 16:06 | 16:06 | 16:05 |
列車番号 | → | → | 8366D | |
長岡駅 | 発 | 16:20 | ||
青海川駅 | 発 | 17:34 | ||
直江津駅 | 着 | 18:04 | ||
上越妙高駅 | 着 | 18:38 |
夕方信越本線を走る上り列車については、途中駅での停車時間が長めで、ゆっくりと走る印象です。その中でも、青海川駅には19分間停車します。
「越乃Shu*Kura」号の運行日や駅の通過時刻などの運行ダイヤについては、JR東日本「のってたのしい列車」公式サイトを閲覧し、正確な情報を得るようにしてください。

駅に置いてある「新潟・庄内 のってたのしい列車」パンフレットでも列車のサービスがよく分かるので、入手して参照するとよいでしょう。
「越乃Shu*Kura」の設備(座席の種類)
「越乃Shu*Kura」号は、全車指定席の快速列車です。
この列車には座席の設備が2種類ありますが、乗車する設備に応じてきっぷの購入もしくは旅行商品の申し込みを済ませる必要があります。
3号車一般座席:指定席券を購入

3号車はリクライニングシートで、指定席券と乗車券を購入すれば誰でも乗車できます(定員36名)。弁当やドリンクについては、必要な分を車内に持ち込んだり、車内の売店で購入する形です。
一般座席の定員が少ないため、多客期には席が取りにくいです。
1号車ボックスシート:旅行商品に申し込み

1号車は食事付きプラン専用の座席で、2人用の海向きペアシートと4人用のボックスシートがあります(定員34名)。現在は1名での乗車でも、ペアシートへの申込が可能です。
お酒に合う弁当と1合瓶の日本酒、お土産のおちょこ、乗車券・指定席券相当を含んで、大人で12,000円前後です。旅行商品として提供されており、専用サイトからオンラインで申し込みます。
1号車旅行商品の詳しい情報と筆者の体験談は、以下の別記事をご一読ください。
「越乃Shu*Kura」の席番表
3号車の場合、日本海側の座席はD席側です。
● 3号車(指定席券で乗車)

● 1号車(食事付き専用プラン用座席)

「越乃Shu*Kura」3号車の予算~きっぷと旅行商品の価格を比較~

「越乃Shu*Kura」の3号車と1号車の料金には一体どれほどの差があるか、気になるのではないでしょうか。
「越乃Shu*Kura」号に上越妙高駅から十日町駅まで通しで乗車する場合の予算を、設備ごとに比較します。
3号車一般座席
当記事で説明する内容は、3号車の一般座席を利用することが前提です。したがって、以下の費用を見積もるとよいでしょう。
券種 | 大人 | 小児 |
指定席券 | 840円 | 420円 |
普通乗車券:上越妙高駅・十日町駅間 | 2,320円 | 1,160円 |
合計 | 3,160円 | 1,580円 |
弁当、「呑み比べセット」、利き酒体験のいずれか一つを購入したとすると、大人1人あたり6,000円程度の支出となります。ただし、日本酒をお代わりした場合、予算が青天井になることは言うまでもありません。
1号車食事付き専用プラン(旅行商品)
参考までに、旅行商品を購入し、1号車に乗車した場合の費用もご紹介します。
乗車区間 | 大人 | 小児 |
上越妙高駅・十日町駅間 | 11,700円 | 7,600円 |
これは、乗車券および指定席券相当分を含めた料金設定です。値上げが続いているため、大人1人当たりの支出12,000円は、決して安価ではなくなってしまいました。
価格に関する価値観は人によって違うため、おトクであるかどうかは一概に言えません。しかし、価格設定が強気なJRの観光列車にしては意外に利用しやすいことが分かるのではないでしょうか。
「越乃Shu*Kura」3号車のきっぷを購入する方法

「越乃Shu*Kura」の一般座席である3号車に乗車するには、事前に乗車券と指定席券を購入します。最初に指定席券の購入方法、続いて乗車券についてご説明します。
指定席券の値段
「越乃Shu*Kura」の指定席券の値段は、2023年10月以降引き上げられました。乗車区間にかかわらず、1回乗車するごとに以下の金額がかかります。通年同額で、シーズンによる価格変動はありません。
通年:大人840円・小児420円
指定席券の発売開始時期
乗車1か月前の午前10時00分に座席の発売が開始されます(月末について応当日がない場合翌月1日に発売)。この時刻は、いずれの発売箇所においても差はありません。
ただし、ネット予約サービス「えきねっと」を利用する場合に限り、乗車1か月7日前の14時から事前申込サービスを利用して、エントリーが可能です。
事前受付サービスには、発売開始時における「10時打ち」を行うのに近い効果があります。あなどらずに利用することをおススメします。
ネット予約サービス「えきねっと」を利用する方法
「越乃Shu*Kura」の予約と「えきねっと」の親和性が高いため、予約購入手段としておススメします。運行経路が複雑できっぷの買い方が難しいため、指定席券だけではなく普通乗車券もあわせて「えきねっと」で購入するとよいでしょう。

発駅と着駅を入力する通常の検索画面から「越乃Shu*Kura」号を表示させるには、相応のテクニックが必要です。そのため、トップページにある「のってたのしい列車」のリンクから「越乃Shu*Kura」の予約画面に進むことをおススメします。

「えきねっと」では、上り・下り列車別、上記の列車名別に設備を選択して、予約を進めます。下りが上越妙高駅発、上りが十日町駅・新潟駅・越後湯沢駅発です。

リストから列車名を選択すると、検索画面に自動的に駅名が入力されます。乗車日と人数を入力してから検索を行うと、空席状況が表示されます。
全国のJR駅・JR券を取り扱う旅行会社で購入する方法
全国のJR駅にある窓口や指定席券売機、JR券を取り扱う旅行会社でも指定席券や乗車券の購入が可能です。
「越乃Shu*Kura」の運行経路が大回りで、所要時間が長いため、指定席券売機で一発で検索するのは難しいです。この列車を検索するための操作手順を当記事末尾[Appendix]に掲載したので、参考にしてください。
指定席券売機の操作に行き詰まったら、話せる指定席券売機やみどりの券売機プラスを利用してオペレーターに手配を依頼するか、みどりの窓口をためらわず利用しましょう。
指定席券の様式
指定席券を駅で購入した場合や「えきねっと」で指定席券を購入した場合(予約時に「割引なし」を選択した場合)には、乗車前に駅できっぷの受け取りが必要です。
購入後発行される指定席券は、以下の様式です。

「えきねっと」では、チケットレス指定席券としての購入も可能になりました。記念になるので紙のきっぷの受け取りをおススメしますが、紙のきっぷを受け取らなくてもいい方法があることを知っておきたいです。
乗車券について
「越乃Shu*Kura」の運行区間はSuicaエリアから外れるため、交通系ICカードを利用できません。あらかじめ紙の普通乗車券を購入しましょう。
この列車の運行区間のみの普通乗車券を購入する方が簡単ですが、全体の旅程に応じて自由に経路を指定して普通乗車券を購入しても構いません。
「越乃Shu*Kura」の経路は、運行系統に応じて以下の通りです。普通乗車券を購入する際に駅員に提示するメモを作るのに、参考にしてください。
(越乃Shu*Kura号)
上越妙高駅(トキめき)直江津駅(信越)宮内駅(上越)越後川口駅(飯山線)十日町駅
(ゆざわShu*Kura号)
上越妙高駅(トキめき)直江津駅(信越)宮内駅(上越)越後湯沢駅
(柳都Shu*Kura号)
上越妙高駅(トキめき)直江津駅(信越)新潟駅
長岡駅以遠まで乗車する場合、宮内駅・長岡駅間は経路に含めなくても構いません。
乗車券の代わりに、以下のフリーきっぷが利用可能です。購入方法が簡単なので、ぜひ活用しましょう。
- えちごツーデーパス【通年発売】
- 東日本のんびり旅パス【期間限定】
- 北海道&東日本パス【季節発売】
- 青春18きっぷ【季節発売】
- 大人の休日俱楽部パス【期間限定】

お待たせしました。3号車に乗車した際の様子を、これからお伝えします。写真でご覧ください!
「越乃Shu*Kura」号上り列車乗車体験【2025年9月】
2025年9月の祝日に、十日町駅から上越妙高駅までの全区間を通して、「越乃Shu*Kura」号3号車の一般座席に乗車しました。
8133D:飯山線・上越線区間
十日町駅14時49分発 → 長岡駅16時06分着
8366D:信越本線・トキ鉄区間
長岡駅16時20分発 → 上越妙高駅18時38分着

十日町駅から乗車!
「越乃Shu*Kura」は満席になる日があるくらい好評ですが、筆者が乗車した日は飛び石連休の祝日で、たまたま空いていました。山側のA席・B席はほとんど予約が入っておらず、3号車の乗車率は30%程度でした。

十日町駅には、12時30分頃に入りました。

上越妙高駅から走ってきた下り「越乃Shu*Kura」号が、ちょうど到着。降りてきた人の中に、長野駅ゆき「おいこっと」に乗り継ぐ人が見られました。
上り列車が入線するまでの待ち時間に、駅から徒歩10分程度のところにある日帰り温泉で休息してから、駅に帰還。

列車が発車する3番線ホームにある「越乃Shu*Kura」オリジナルの駅名標。かつて車内でジャズの生演奏が披露されていた名残で、演奏者が描かれています。

14時26分に、列車が入線。
「越乃Shu*Kura」の車外・車内探訪
「越乃Shu*Kura」に充当されているのは、この列車用に改造されたキハ48形気動車です。

車両の前面は、白色と紺色のツートンカラーです。

行先標の下には「越乃Shu*Kura」のロゴが描かれています。

3号車の車内。リクライニングシートのシートピッチにはかなり余裕があり、快適です。座席の位置と窓枠の位置が一致しているため、車窓が遮られることはありません。

シートバックにはテーブルが設置されており、2号車売店で購入できる利き酒メニューも置かれています。

乗務員室に接したところにあるフリースペース。展望座席ではないものの、ロングシートが設置されていて、自由に休めます。

1号車の車内を、デッキから覗いてみました。旅行商品として発売するにふさわしい座席のレイアウトで、特別感があります。

2号車イベントスペースと売店の様子。日本海を望める方にはカウンターが設置されています。椅子はないものの、売店で購入したお酒をこの車内で楽しめます。

売店側から見たイベントスペース。ここではかつて、ジャズの生演奏を楽しめました。

片隅には、記念スタンプが置かれています。

2号車にある売店(サービスカウンター蔵守)。利き酒メニューや弁当類は、この売店で購入します。日本酒の他、ビールやソフトドリンクの購入も可能です。

利き酒コーナーでは、5つの銘柄から試したいものを購入できます。300円から400円の間で、気軽に試飲可能です。

直江津駅チカにあるホテルハイマートさんから提供された弁当をこの売店で購入できるのですが、人気があるようですでに売り切れでした。

前回乗車した時には、このような弁当が売っていました。
車内で越後の地酒を満喫
定刻の14時49分、十日町駅を発車し、飯山線を各駅停車で進みました(途中駅でのドア扱いなし)。

魚沼地方の四季折々の風景がステキで、この日は稲刈り直前の黄金色に光った田んぼが見られました。

越後川口駅を出発して長岡駅に向けて出発してからほどなく、アテンダントがふるまい酒を持ってきてくれました。この日の銘柄は、新潟県魚沼産の「吟醸 十九代玉風味」。

前回乗車した際のふるまい酒は、同じく魚沼産の「天神囃子」でした。

2号車の売店で購入できる利き酒のメニュー。5つの銘柄が用意されていて、1種類から試飲できます。値段によっては、純米酒を楽しめます。現在は400円で純米吟醸酒をいただけなくなったのが残念なところ。

筆者が実際に購入した「呑み比べセット」2,200円(2025年乗車時)。3種類の地酒とおつまみの生の焼鮭がセットで出てきました。3銘柄の地酒には純米大吟醸が含まれており、上質な日本酒です(定期的に銘柄が入れ替わります)。

お酒は大きめの枡酒で提供され、座席に持ち帰ることが可能です。一人で飲むには量が多く、飲み応えがあります。おつまみの焼鮭も厚みがあり、お酒とよく合います。

お土産用として購入した「越乃Shu*Kura」オリジナルの山廃純米大吟醸。妙高市の君の井酒造製です。
夕暮れの信越本線を走る
定刻より少し遅れて、長岡駅に到着。ここで列車番号が変わります。

乗務員が交代し、定刻の16時20分に長岡駅を発車。
柏崎駅には、定刻より遅れ、17時10分に到着。季節によっては、柏崎駅到着時には日が暮れていますが、この日は夕暮れ時でした。

柏崎駅を出発すると、進行方向右側に日本海が見えてきます。ほどなく、青海川駅に到着。

遅れて到着したので、停車時間は15分ほど。日本一海に近い駅として知られていて、目の前が日本海です。

9月下旬では、17時30分で間もなく日没するタイミングです。秋に訪れるなら、シルバーウィークがベストシーズンかも。

青海川駅を出発してすぐに日が暮れ、終点に向けて列車は疾走。直江津駅に着いた時には、すっかり暗くなっていました。

その後、えちごトキめき鉄道線に入り、18時38分に上越妙高駅に到着。
まとめ~車窓からの眺めと大人の空間を愉しむ列車~

米どころ越後平野を走る観光列車「越乃Shu*Kura」では、座席でふるまい酒をいただけるのはもちろん、売店では越後の地酒を飲み比べられます。気を遣うことなく、日本酒を車内で心ゆくまで愉しめるでしょう。
この列車の運行経路は週替わりで、運行日によって十日町駅・新潟駅・越後湯沢駅のいずれかを発着します。
この列車には、旅行商品として提供される1号車のボックスシートおよびきっぷで乗車できる3号車のリクライニングシートがあります。
指定席券と乗車券を準備すれば、誰でも3号車での旅を手軽に楽しめるのが、この列車のいいところです。指定席券は乗車1か月前の午前10時00分から発売されますが、ネット予約サービス「えきねっと」を利用すると簡単に購入可能です。
この列車に一度乗車すれば、何回リピートしても飽きることがありません。今後も長く愛される定番の観光列車となるでしょう。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Appendix:指定席券売機の操作手順
指定席券売機に用意されている「乗換案内から購入」メニューを利用して「越乃Shu*Kura」上り上越妙高駅ゆきの指定席券を購入する手順を、ご説明します。
ここでは、最初の検索画面で経由駅を条件指定するのではなく、「直通区間を指定して再検索」する機能を利用します。
1.最初の画面で「きっぷを買う」を押すと「乗換案内から購入」ボタンが大きく表示されます。発駅・着駅、日にち・時間帯・人数を指定してから[検索]を押します。

2.十日町駅を発着する「越乃Shu*Kura」号は、一発で検索されないはずです。この場合[検索条件を変更する]を押します。

3.「直通区間を指定して再検索」を押します。乗り換えなしで乗車する区間を指定するという意味です。

4.乗車駅として「越乃Shu*Kura」号が発車する十日町駅を選択します。

5.降車駅として、上越妙高駅を選択します。

6.「越乃Shu*Kura」号が検索結果として表示されるので[選択]を押します。

7.指定席券のみを購入するか、乗車区間の普通乗車券もあわせて購入するかを選択します。

8.設備として普通車を選択してから、シートマップを参照して席番を選択します。[座席表から選ぶ]を押します。

9.3号車を選択し、次の画面で座りたい席番を押します。

10.予約内容に誤りがなければ[確認]を押して、代金を決済します。

参考資料
● 「のってたのしい列車」公式サイト「越乃Shu*Kura」号(JR東日本)2025.10閲覧
当記事の改訂履歴
2025年10月05日:第2稿 最新修正
2025年10月02日:当サイト第2稿
2025年8月21日:当サイト初稿(リニューアル)
2022年5月13日:前サイト第2稿
2015年10月14日:前サイト初稿(原文作成)
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