米どころの新潟県には、日本酒の飲み比べを楽しめる観光列車があることをご存じでしょうか。
それは「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」と呼ばれ、車内で越後の地酒を心ゆくまで満喫できます。移動手段という枠を超え、非日常感にあふれた列車です。
この列車は、北陸新幹線の上越妙高駅をベースにして酒蔵が点在する地域を通り、十日町駅・越後湯沢駅・新潟駅のいずれかを結びます。
列車の車内で過度に飲酒することは、通常は望ましくないとされています。しかし、酒を楽しむことがコンセプトの「越乃Shu*Kura」にあっては、そのようなことに気を遣う必要は一切ありません。
数ある観光列車の中で「越乃Shu*Kura」は、乗り鉄や日本酒を愛する大人に最適化されていると言えるでしょう。

指定席券と乗車券を準備すれば、日常を忘れられるような列車に乗車できるのです。車内で日本酒を楽しめるとは、なんて素晴らしいことでしょう!
この記事では、「越乃Shu*Kura」の概要と、3号車の指定席(一般座席)に乗車するためのきっぷの購入方法を詳しく解説します。さらに、2021年に筆者が実際に乗車した際の体験をもとに、車内での過ごし方を詳しくお話しします。
この記事を読めば、きっと「越乃Shu*Kura」号で日本酒を味わいたくなるはずです!
- 3つの系統が週替わりで運行されるものの、運行日は不規則であること
- 越後湯沢駅や十日町駅では、乗車日によって他の観光列車との乗り継ぎが可能なこと
- 指定席券売機でこの列車を表示するのはかなり難しいため、窓口での購入が楽なこと
「越乃Shu*Kura」とは~大人に最適化された列車の魅力~
「越乃Shu*Kura」は、北陸新幹線とえちごトキめき鉄道線が接続する上越妙高駅(新潟県上越市)から日本海を眺められる信越本線を走り、長岡駅(新潟県長岡市)を経由して以下の終着駅に向かう観光列車です。
- 十日町駅(新潟県十日町市):「越乃Shu*Kura」号
- 新潟駅(新潟市中央区):「柳都Shu*Kura」号
- 越後湯沢駅(新潟県湯沢町):「ゆざわShu*Kura」号

週替わりでいずれかの駅に向かい、終着駅によって列車名が変わります。2014年に運行が始まり、現在は新潟県内を走る観光列車として定番となっています。
この列車のコンセプトは「地酒王国の新潟でお酒を楽しむ列車」です。列車名も「酒蔵」が由来で、「さかぐら」ではなく「しゅくら」と読みます。一見すると落ち着いた外観ですが、車内に入ればそこは非日常の空間。地酒を片手に移動そのものを楽しむといった、濃い体験を味わえるのです。
車内ではふるまい酒を試飲でき、利き酒も有料で楽しめ、日本酒三昧のひと時を愉しめます。筆者も、3銘柄の地酒を楽しめる「呑み比べセット」をいただき、ほろ酔い気分に浸れました。日本酒好きの人ならば、一度は乗ってみたいことでしょう。
観光列車は一般的に子どもや若者中心に造成されていることが多いです。しかし、「越乃Shu*Kura」号は大人向けに作られており、少数派の列車と言えるでしょう。
この列車で子供連れのファミリーと乗り合わせたことが実際にありましたが、お酒が飲める親が主役で、子供が退屈そうにしている様子がうかがえました。名実ともに大人のための列車で、他の観光列車とは完全にターゲットが異なります。
「越乃Shu*Kura」は、まさに「走る日本酒バー」と言えるでしょう。日本酒と鉄道の旅が好きな大人にとって、最高のひとときを約束してくれる列車です。
「越乃Shu*Kura」のバリエーションと運行ダイヤ
この列車は「越乃Shu*Kura」という名称で広く知られています。しかし、終着駅によって3つのバリエーションがあり、それぞれ別の列車名が付けられています。
「越乃Shu*Kura」号(十日町駅発着)

主な運行系統である「越乃Shu*Kura」号は、週末を中心に概ね隔週で運行されます。この系統は、JR飯山線・北越急行線十日町駅を発着します。元々は、十日町市周辺の地域振興を目的に設定されたようです。
十日町市は雪まつりや「へぎそば」で有名ですが、各地から十日町駅へのアクセスは決して良いとは言えません。
長野駅(長野県長野市)に向かう観光列車「おいこっと」号とは、十日町駅で接続します。
「ゆざわShu*Kura」号(越後湯沢駅発着)

「ゆざわShu*Kura」号は、概ね4週間間隔の週末に、上越新幹線・上越線越後湯沢駅発着の列車として運行されます。
首都圏からは地理的に最も近く、上越新幹線で簡単にアクセスできます。臨時列車「谷川岳もぐら」号や「谷川岳ループ」号と接続する日もあります。
「柳都Shu*Kura」号(新潟駅発着)

「柳都Shu*Kura」号は、概ね4週間間隔の週末に、上越新幹線新潟駅発着の列車として運行されます。
新潟駅は新潟県の拠点駅であるため、アクセスには問題ありません。新潟市近辺に住んでいる人にとって利用しやすい列車です。
「越乃Shu*Kura」の運行ダイヤ(主な停車駅・時刻)
これらの列車は、毎週金曜日・土曜日・日曜日に運行されており、多客期には月曜日も運行される場合もあります。ただし、運行日はかなり不規則です。
上越妙高駅・長岡駅間は、「越乃Shu*Kura」号「柳都Shu*Kura」号「ゆざわShu*Kura」号とも、列車番号と運行時刻が同一です。
【上越妙高駅発下り列車】
列車名 | 越乃 | ゆざわ | 柳都 | |
列車番号 | 8361D | 8361D | 8361D | |
上越妙高駅 | 発 | 10:02 | 10:02 | 10:02 |
直江津駅 | 発 | 10:18 | 10:18 | 10:18 |
青海川駅 | 発 | 10:50 | 10:50 | 10:50 |
長岡駅 | 着 | 11:33 | 11:33 | 11:33 |
列車番号 | 8124D | 8762D | 8481D | |
長岡駅 | 発 | 11:38 | 11:38 | 11:51 |
越後川口駅 | 着 | 12:00 | 12:00 | ‖ |
十日町駅 | 着 | 12:32 | ‖ | ‖ |
越後湯沢駅 | 着 | — | 13:11 | ‖ |
新潟駅 | 着 | — | — | 13:06 |
青海川駅での停車時間は、6分間と短めです。このダイヤを見ると、途中駅での停車時間が全体的に短く、終点に向けてひた走る感じが分かります。
【上越妙高駅ゆき上り列車】
列車名 | 越乃 | ゆざわ | 柳都 | |
列車番号 | 8133D | 8765D | 8486D | |
新潟駅 | 発 | — | — | 14:59 |
越後湯沢駅 | 発 | — | 14:45 | ‖ |
十日町駅 | 発 | 14:49 | ‖ | ‖ |
越後川口駅 | 発 | 15:41 | 15:41 | ‖ |
長岡駅 | 着 | 16:06 | 16:06 | 16:05 |
列車番号 | 8366D | 8366D | 8366D | |
長岡駅 | 発 | 16:20 | 16:20 | 16:20 |
青海川駅 | 発 | 17:34 | 17:34 | 17:34 |
直江津駅 | 着 | 18:04 | 18:04 | 18:04 |
上越妙高駅 | 着 | 18:38 | 18:38 | 18:38 |
夕方信越本線を走る上り列車については、途中駅での停車時間が長めで、ゆっくりと走る印象です。その中でも、青海川駅には19分間停車します。
「越乃Shu*Kura」号の運行日や駅の通過時刻などの運行ダイヤについては、JR東日本「のってたのしい列車」公式サイトを閲覧し、正確な情報を得るようにしてください。
「越乃Shu*Kura」の設備(座席の種類)
「越乃Shu*Kura」号は、全車指定席の快速列車です。
この列車には座席の設備が2種類ありますが、乗車する設備に応じてあらかじめきっぷの購入もしくは旅行商品の申し込みを済ませる必要があります。
3号車一般席:指定席券を購入

一般座席(3号車:定員36名):リクライニングシート
指定席券と乗車券を購入すれば、誰でもこの列車に乗車できます。弁当やドリンクについては、必要な分を車内に持ち込んだり、車内の売店で購入する形です。
一般座席の定員は36席と少ないため、多客期には席が取りにくいです。
1号車ボックスシート:旅行商品に申し込み

食事付きプラン専用の座席(1号車:定員34名):2人用・4人用の座席
2人用の海向きペアシートと4人用のボックスシートがあります。現在は1名での乗車でも、ペアシートへの申込が可能です。
お酒に合う弁当と1合瓶の日本酒、お土産のおちょこ、乗車券・指定席券相当を含んで、大人で12,000円前後です。値上がりが進んでいるとはいえ、比較的利用しやすい値段です。旅行商品として提供されており、専用サイトからオンラインで申し込みを行います。
1号車旅行商品の詳しい情報と筆者の体験談は、以下の別記事をご一読ください。
(埋め込み)
「越乃Shu*Kura」の席番表
3号車の場合、日本海側の座席はD席側です。

号車ごとの席番表は、この記事の末尾にあるAppendixを参照してください。
「越乃Shu*Kura」3号車の予算~きっぷと旅行商品の価格を比較~
「越乃Shu*Kura」3号車に乗車するためには費用がどの程度かかるのか、気になるのではないでしょうか。
「越乃Shu*Kura」号に上越妙高駅から十日町駅まで通しで乗車する場合の予算を、設備ごとに検討します。
3号車一般席
当記事でお話ししている内容は、3号車の一般席を利用することが前提です。したがって、以下の費用を見積もっていただくとよいでしょう。
券種 | 大人 | 小児 |
指定席券 | 840円 | 420円 |
普通乗車券:上越妙高駅・十日町駅間 | 2,320円 | 1,160円 |
合計 | 3,160円 | 1,580円 |
弁当、「呑み比べセット」、利き酒体験のいずれか一つを購入したとすると、大人1人あたり6,000円程度の支出となります。ただし、日本酒をお代わりした場合、予算が青天井になることは言うまでもありません。
1号車食事付き専用プラン(旅行商品)
参考までに、旅行商品を購入し、1号車に乗車した場合の費用もご紹介します。
乗車区間 | 大人 | 小児 |
上越妙高駅・十日町駅間 | 11,500円 | 7,500円 |
これは、乗車券および指定席券相当分を含めた料金設定です。値上げが続いており、全区間乗車すると12,000円程度かかります。他の観光列車と比較する限り、依然としてお手頃な部類に入るものの、決して安価ではなくなってしまったのが残念です。
価格に関する価値観は人によって違うため、おトクであるかどうかは一概に言えません。しかし、価格設定が強気なJRの観光列車にしては意外にお手頃であることが分かるのではないでしょうか。
「越乃Shu*Kura」3号車に乗車するためのきっぷの買い方
「越乃Shu*Kura」号の一般座席である3号車には、乗車する前に乗車券と指定席券を購入します。3号車の座席定員が36名と非常に少ないため、時期によっては指定席券が取りにくいことが考えられます。
自力で指定席券を購入するためには、全国のJR線の駅やネット予約サービスを利用します。JR西日本のネット予約サービス「e5489」の取扱エリアに含まれますが、当記事での説明は割愛します。
指定席券の値段
「越乃Shu*Kura」号の指定席券の値段は、2023年10月以降引き上げられました。乗車区間にかかわらず、1回乗車するごとに以下の金額がかかります。通年同額で、シーズンによる価格変動はありません。
通年:大人840円・小児420円
指定席券の発売開始時期
乗車1か月前の午前10時00分に座席の発売が開始されます。この時刻は、いずれの発売箇所においても差はありません。
ただし、ネット予約サービス「えきねっと」を利用する場合、乗車1か月7日前の14時から事前申込サービスを利用して、エントリーが可能です。
全国のJR駅・JR券を取り扱う旅行会社で購入する方法
指定席券の基本的な購入方法は、全国のJR駅にある窓口や指定席券売機を利用するか、JR券を取り扱う旅行会社で購入することです。
「越乃Shu*Kura」号の走行経路が複雑なため、指定席券売機で一発で検索するのは難しいです。指定席券売機の「乗換案内から購入」メニューから列車を表示させますが、基本的には検索結果から再検索が必要になります。
指定席券売機の操作に行き詰まったら、話せる指定席券売機やみどりの券売機プラスを利用してオペレーターに手配を依頼するか、みどりの窓口をためらわず利用しましょう。
指定席券売機における「乗換案内から購入」メニューについては、筆者の姉妹サイト「デジきっぷナビ」上の以下の記事をぜひご一読ください。

ネット予約サービス「えきねっと」で購入する方法
「越乃Shu*Kura」号の予約と「えきねっと」の親和性が高いため、おススメの予約購入手段です。ただし、発駅と着駅を入力する通常の検索画面から「越乃Shu*Kura」号を表示させるには、それなりのテクニックが必要です。

トップページにある「のってたのしい列車」のリンクから「越乃Shu*Kura」号の予約画面に進むとよいでしょう。

「えきねっと」では、上り・下り列車別、上記の列車名別に設備を選択して、予約を進めます。下りが上越妙高駅発、上りが十日町駅・新潟駅・越後湯沢駅発です。

リストから列車名を選択すると、検索画面に自動的に駅名が入力されます。乗車日と人数を変えてから検索を行うと、空席状況が表示されます。
「えきねっと」では、乗車1か月7日前の14時から事前受付サービスを利用してエントリーできます。ただし、実際に手配が行われるのは、乗車1か月前午前10時00分です。事前受付が完了したからといって、予約が確定したわけではなく、取れない場合も往々にしてあります。
事前受付サービスには、発売開始時における「10時打ち」を行うのに近い効果があります。あなどらずに利用することをおススメします。
指定席券の様式
指定席券を駅で購入した場合、紙のきっぷを受け取ります。また、「えきねっと」で指定席券を購入した場合(予約時に「割引なし」を選択した場合)も、乗車前に駅できっぷの受け取りが必要です。
購入後発行される指定席券は、以下の通りの様式です。

「えきねっと」では、チケットレス指定席券としての購入も可能になりました。記念になるので紙のきっぷの受け取りをおススメしますが、紙のきっぷを受け取らなくてもいい方法があることを押さえておいていただきたいです。
乗車券について
「越乃Shu*Kura」号に乗車するためには、指定席券の他に、乗車区間を含んだ乗車券が必要です。この列車の運行区間はSuicaエリアから外れるため、交通系ICカードを利用できません。あらかじめ紙の普通乗車券を購入しましょう。
乗車券の代わりに、季節発売の「青春18きっぷ」や「北海道・東日本パス」、「大人の休日俱楽部パス」などのフリーきっぷを利用することも可能です。

ここからは、3号車への乗車体験談です。情報が若干古いので、あくまで参考としてお読みください。
「越乃Shu*Kura」号上り列車に乗車【2021年9月】
2021年9月の週末に、越後川口駅(新潟県長岡市)から終点の上越妙高駅まで、上り列車の3号車の一般座席に乗車しました。
8133D:飯山線・上越線区間
十日町駅14時49分発 → 長岡駅16時06分着
8366D:信越本線・トキ鉄区間
長岡駅16時13分発 → 上越妙高駅18時38分着
十日町駅を発着する「越乃Shu*Kura」号は、列車の進行方向が変わる長岡駅で列車番号が変わります。

指定席券上に押すチケッター(入鋏印)は「越乃Shu*Kura」号オリジナルで、車掌に頼めば押してもらえます。
越後川口駅から乗車
この列車の始発駅は十日町駅ですが、当日は旅程の都合で上越線越後川口駅から乗車しました。

十日町駅のホームには、特製の駅名標があります。

この列車の運用に充当されるのは、キハ48形気動車です。飯山線は非電化路線のため、気動車でなければ走れません。気動車ならば、他地区で走る場合でも電化されているかどうか関係ありません。

越後川口駅にも、特製の駅名標があります。

定刻の15時20分、列車が飯山線ホームに入線。3両編成でも長く感じます。越後川口駅には21分間停車し、15時41分に発車しました。
車両の外観チェックと車内探訪

キハ48形気動車には、白色と紺色の塗装が施されています。行先標の下には「越乃Shu*Kura」号のロゴが描かれています。

今回筆者が乗車した3号車の車内。座席のシートピッチは広く、シートピッチと窓枠の間隔が一致しているため、車窓がさえぎられることはありません。
満席の状態で酒を飲む人が36名もいると車内の空気がこもり、かなり酒臭いです。車内にはすでに一杯やって出来上がっている人ばかりで、途中から乗るのはいささか肩身が狭く感じられました。

3号車の運転席側にある共用スペース。多くの列車では、この空間から外を展望できるのが一般的です。ただし、「越乃Shu*Kura」号の場合は外を展望できず、単にくつろげるだけのスペースです。

1号車を外からのぞいてみました。旅行商品として発売するにふさわしい座席のレイアウトです。

2号車にある売店。利き酒体験や弁当類は、この売店で購入します。日本酒の他、ビールやソフトドリンクの購入も可能です。

同じく2号車にあるイベントスペース。椅子はないものの、広い空間です。このスペースでは、かつては生ジャズ演奏が披露されていました。
車内で越後の地酒を満喫

越後川口駅を出発して長岡駅に向けて出発してからほどなく、アテンダントさんが車内を回ってきて、ふるまい酒を持ってきてくれました。乗車した日の銘柄は、新潟県魚沼産の「天神囃子」でした。

2号車の売店で購入できる利き酒のメニュー。地酒の5つの銘柄が用意されていて、1種類から試飲できます。本醸造酒もしくは純米吟醸クラスの上質な日本酒です。

筆者が実際に購入した「呑み比べセット」2,000円(2021年乗車当時の値段)。3種類の地酒とおつまみの生の焼鮭がセットで出てきました。3つの銘柄の地酒はそれぞれ純米大吟醸と、最高級の日本酒です(乗車するたびに銘柄が入れ替わるはず)。

お酒は大きめの枡酒として提供されて、座席に持ち帰ることができます。おつまみの焼鮭も厚みがある身で、食べ応えがありました。

筆者がお酒を飲み終わった頃、列車は長岡駅に着いて、進行方向が反対になりました。長岡駅からは複線の信越本線に入って、列車は爆走。柏崎駅を過ぎたら間もなく日本海が進行方向右手に見えてきました。

17時11分に青海川駅(新潟県柏崎市)に到着。

青海川駅では、約20分間の停車時間があり、車外に出て日本海の潮風に当たることができます。

列車が停まっている反対側の線路を貨物列車が通過するので、注意しましょう。

17時33分に青海川駅を出発し、一路直江津駅へ。10月中旬と2月下旬には、青海川駅付近で日没を迎えます。乗車した9月下旬では、日がまだ高かったです。

直江津駅から、えちごトキめき鉄道線へ。すでに日没後で、すっかり暗くなっていました。

終着の上越妙高駅には、定刻の18時38分に到着。北陸新幹線との列車の接続が良くなく、待ち合わせ時間が長いのが少し残念です。
まとめ~車窓からの眺めと大人の空間を愉しむ列車~
米どころ越後平野を走る観光列車「越乃Shu*Kura」号では、座席でふるまい酒をいただけるのはもちろん、売店では越後の地酒を飲み比べられます。気を遣うことなく、日本酒を車内で心ゆくまで愉しめるでしょう。
この列車の運行経路は週替わりであり、運行日によって十日町駅・新潟駅・越後湯沢駅のいずれかを発着します。
この列車には、旅行商品として提供される1号車のボックスシートおよびきっぷで乗車できる3号車のリクライニングシートがあります。
指定席券と乗車券を準備すれば、誰でも3号車での旅を手軽に楽しめるのが、この列車のいいところです。指定席券は乗車1か月前の午前10時00分から発売されますが、ネット予約サービス「えきねっと」を利用すると簡単に購入可能です。
ご紹介したように、「越乃Shu*Kura」号は車両の豪華さに感動する列車ではなく、車内で地酒を飲みながら、ゆったりした大人の雰囲気を愉しむ列車です。
「走る日本酒バー」に一度乗車すれば、何回リピートしても飽きることがありません。今後も長く愛される定番の観光列車となるでしょう。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Appendix:「越乃Shu*Kura」号の席番表
● 1号車(食事付き専用プラン用座席)

● 3号車(指定席券で乗車)

参考資料 References
● 「のってたのしい列車」公式サイト「越乃Shu*Kura」号(JR東日本)2025.8閲覧
当記事の改訂履歴
2025年8月21日:当サイト初稿(リニューアル)
2022年5月13日:前サイト第2稿
2015年10月14日:前サイト初稿(原文作成)
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