沖縄が米国から日本へ返還されてから50年以上が経過し、沖縄旅行の人気はすっかり定着しました。独特の自然や文化、そして日本語が通じる旅行先であることから、多くの人の心を惹きつけているのではないでしょうか。
沖縄は、一般の旅行者ばかりではなく、障がいを持つ旅行者にも優しいです。物理的なバリアフリー整備が進んでいるのみならず、交通費や入場料といった観光にかかわる費用の経済的支援も充実しています。
障害者手帳を所持していれば、沖縄までの航空運賃や現地での公共交通の運賃の割引、観光スポットでの入場料免除や割引を受けられます。文化的にも障害者に優しい土地柄で、旅行先として断然おススメです。

公共交通機関の運賃割引や観光スポットの入場料減免において、沖縄は群を抜いています。沖縄旅行の際は、障害者手帳を忘れずに持参しましょう!
この記事では、沖縄に向かうための航空運賃の障害者割引、沖縄本島内での公共交通機関や観光施設などでの障害者割引の状況についてまとめました。筆者が実際に訪問し、交通運賃や入場料金の減免を受けた体験を、当事者や支援者向けに共有できればと思います。
- 沖縄ならではの助け合いの精神が障害者に対する優しさの源であること
- 沖縄本島の観光スポットは公的施設が多いため手帳提示で無料となる場合が多いこと
- 那覇市から遠い観光スポットを効率的にめぐるには、レンタカーを検討したいこと
障害者に優しい沖縄~観光に関する割引制度が完備~

沖縄には米軍基地が多くあり、基地の島というイメージがある一方、沖縄でしか体験できない自然や文化を満喫するための観光産業が盛んです。
観光が沖縄県の経済の柱であるため、旅行者にとって沖縄は優しいと感じられることでしょう。一般の旅行者だけではなく、障がいを持つ人に対しても同様です。
それは、障害者手帳の所持者に対する公共交通機関の運賃割引や観光スポットにおける入場料金の割引や免除が充実していることに現れています。
経済的な支援のみならず、交通機関や観光スポットのバリアフリー対策が進んでいます。沖縄が誰にとっても優しい旅行先であることは、言うまでもありません。
沖縄が障害者に優しい背景

それでは、どうして沖縄は障がいを持つ人に対して優しいのでしょうか。
沖縄は、古くから「ゆいまーる(助け合い)」や「いちゃりばちょーでー(一度会えば皆兄弟)」といった助け合いの精神を大切にする文化を持っています。
例えば、那覇市内を走るモノレール「ゆいレール」の愛称が「ゆいまーる」の精神に由来していることは、広く知られているでしょう。
沖縄は共生志向が強い土地柄で、人とのつながりを大切にします。それは障害を持つ人についても同様で、特に精神障害者に対してはその傾向が強いでしょう。
このような背景があり、沖縄は障害者に対して優しく、支援が手厚いのです。それは、沖縄を訪れる障害者に対しても例外ではありません。
障害者が観光に活かせる社会資源

沖縄県は、誰にとっても観光を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」を推進しており、そのための社会資源が充実しています。
それは、障害者手帳の所持者に対する交通運賃の割引制度や、観光スポットにおける入場料金の減免に留まりません。
障害者に対する情報提供も充実しており、以下のようなウェブサイトを活用できます。
那覇空港にある観光案内所「しょうがい者・こうれい者観光案内所」では、体に不自由がある人向けに観光に関する相談を受け付けているので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

それでは、障がいを持つ人が沖縄旅行に活用できる割引制度を、具体的に見ていきましょう!
沖縄に向かう航空運賃の障害者割引

観光や用務で沖縄を訪問する場合、基本的には飛行機を利用することになります。
数ある航空会社の中でも、Peach(ピーチ)やJetstar(ジェットスター)といった格安航空会社(LCC)の運賃体系はシンプルで、障害者割引の設定はありません。また、障がいを持つ乗客に対する特別な配慮も見られません。
一方、JALやANAを含むその他の航空会社の運賃体系はとても多様で、精神障害者保健福祉手帳所持者を含め「障がい者割引運賃」の設定があります。運賃の割引だけではなく、障がいに応じてサポートを受けることも可能です。
各航空会社の障害者割引運賃の特徴
障がい者割引運賃の設定は、航空会社によってまちまちです。障害者割引の制度設計は、大まかに2つのグループに分けられます。
早期購入型の割引運賃と当日でも購入可能な正規運賃の2本立ての運賃設計を導入しているのが、JALグループおよびスカイマークです。
JALグループの場合、運賃の種別が複数あるばかりでなく、各便の空席予想に応じて運賃額が変動します。そのため、障がい者割引については各運賃から一律で20%割引となりますが、運賃がいくらとは断定できません。
一方、需要の多寡によって金額が変動しないのが、ANAグループの障がい者割引運賃です。
ノーマル運賃がベースの割引であるため、予約や変更・払いもどしのルールが緩やかです。運賃は通年で同額で、ピークシーズンであっても予約が取りやすい点が絶対的な強みです。
沖縄便に関する航空会社の選択法
航空運賃が需要に応じて大きく変動することから、旅行するシーズンによって選択すべき航空会社が異なります。
ピークシーズンに旅行する場合
学校の休暇期間やGWといった旅行者が多い時期が、ピークシーズンです。
ピークシーズンには予約が比較的取りやすく、運賃が変動しないANAグループを選択するとよいでしょう。
また、旅行することが直前に決まった場合、早期購入型割引運賃で予約できないため、ANAグループの障がい者割引運賃を活用すると有利です。
ローシーズンに旅行する場合
旅行者が少なく、安い運賃の予約が取りやすいのが、ローシーズンです。台風が多い時期も、この時期に該当するでしょう。
旅行の予定を早くから決められる場合、早期購入型割引運賃を障がい者割引で購入できるJALやスカイマークが断然有利です。ただし、予約の変更や払いもどしに制限があるので、注意しましょう。
離島便を利用する場合
那覇空港から沖縄県内の各空港に向かう離島便については、JALグループの日本トランスオーシャン航空や琉球エアコミューターが主です。
これらの便の障がい者割引は、金額が常に変動します。そのため、ピークシーズンや間際の予約では運賃が高額になる可能性があることに留意したいです。
国内線航空運賃の障害者割引については、以下の記事に詳しくまとめてあります。ぜひご一読ください。

引き続き、沖縄に着いてから利用する交通機関の障害者割引について見ていきましょう!
「ゆいレール」の障害者運賃割引

那覇空港と那覇市街を結ぶモノレール「ゆいレール」では、障害者手帳の所持者に対して運賃の障害者割引を行っています。
那覇空港に直結し、道路渋滞とは無縁で、交通費が安価で、いいことが三拍子揃っています。沖縄県民にも利用が定着している他、沖縄への訪問者にとっても非常に便利な公共交通機関です。
沖縄旅行で那覇市内のみを訪れる場合、ゆいレールを利用すれば十分でしょう。
障害者手帳の種類や種別にかかわらず、一律で運賃が5割引になります。ゆいレールにおける運賃の障害者割引制度に関する以下の記事を、ぜひご一読ください。
離島間フェリー運賃の割引

沖縄には、沖縄本島以外にも魅力的な離島が数多くあり、手つかずの自然や文化に触れるためにぜひ訪れてみたいです。
那覇と沖縄の離島を結ぶ主な交通機関は、フェリーです。障害者手帳の所持者には、運賃の障害者割引が提供されています。
フェリーの行き先によって運航会社が異なり、障害者割引の適用方法もそれぞれの会社で異なります。運賃の割引率は本人と介護者・付添人について概ね5割引ですが、詳細は予約時に確認しましょう。
筆者が久米島と那覇を訪れた際、フェリーを利用しました。
旅行出発前にあらかじめ運航会社に電話し、障害者手帳を持っていて割引を適用してほしいことを伝えました。

乗船時に港にある事務所に行き、乗船名簿を記入してから手帳を提示し、運賃を支払うと、乗船券をもらえます。久米島から那覇に至るまでの3時間、非日常感を満喫できました。
沖縄本島の路線バス事情と運賃の障害者割引~那覇市外に足をのばそう~
公共交通機関を利用して郊外の観光スポットに向かう場合、路線バスに乗車することになります。路線バスを使いこなすことによって沖縄旅行の幅が大きく広がるため、運賃の割引制度や路線バスの乗り方をぜひ押さえておきたいところです。
沖縄の路線バス事情

沖縄本島は例によって、マイカー社会です。地域によっては道路渋滞が激しいため、バスが時間通りやってこないことがあり、時には10分以上遅れて到着することも珍しくありません。これが悪循環となり、路線バスの利用者は年々減少しています。
そのような状況であっても、マイカーを持たない人やレンタカーを利用しない人にとって、路線バスは欠かせません。
沖縄本島内の路線バスを運営しているのは、以下の4社です。
- 那覇バス
- 琉球バス交通
- 沖縄バス
- 東陽バス
路線バス網が本島内にくまなく張り巡らされているため、所要時間を気にしなければ多くの観光スポットに路線バスでアクセスできます。
いずれのバス会社においても、障害者手帳を提示すれば、本人と介護者・付添人1名に割引が適用されます。後述しますが、沖縄本島の路線バスの乗り方は複雑で、基本的に現金払いです。全国版交通系ICカードを使用できないため、旅行者にとっては厳しい面もあるでしょう。
「OKICA障がい者用カード」を購入しよう

そんな旅行者の苦しみを解消するのが、沖縄本島ローカル版交通系ICカード「OKICA(オキカ)」です。ゆいレールの他、沖縄本島の路線バスでも運賃の支払いに使用できます。
障害者手帳を所持する人には、うれしいことに「OKICA障がい者用カード」が提供されています。乗車するたびに手帳を提示する必要がなく、自動的に割引運賃が適用されるため便利です。手帳の発行自治体が問われないため、旅行者であっても1枚持ちたいカードです。
「OKICA障がい者用カード」の詳細については、前述したゆいレールの障害者割引制度に関する記事をご一読ください。
沖縄本島の路線バスの乗り方~不便さを理解して活用したい~

沖縄本島を走る路線バスの運行系統の検索や乗り方は至って複雑で、旅行者にとっては試練かもしれません。
スマートフォンの乗換案内アプリを使うと、バスの停留所名と乗車すべきバスの系統番号を容易に検索できます。しかし、バス会社ごとに時刻表がバラバラであるため、検索には慣れが必要です。
バスの営業所等で配布されている「沖縄本島バスルートマップ」やネット上で閲覧できる路線図は、路線網を把握するための参考になります。
沖縄本島の路線バスには、系統ごとに運賃先払い式と運賃後払い式の2タイプがあって、かなり複雑です。いずれのタイプとも、通常前扉から乗車して前扉から降車します(中扉も付いていますが、あまり使用しません)。
運賃先払い式のバスでは、乗車時に均一運賃を支払います。降車時はそのまま降りればよいです。
運賃後払い式のバスでは、乗車時に整理券を取るかOKICAをカードリーダーにタッチします。降車時には現金で運賃を支払うか、OKICAを運賃箱にタッチします。
もとより、バス停の位置が分かりにくく、バスが定時に来ることが期待できない状況では、旅行者にとっては不安とイライラが募ります。障害者を含め、交通弱者にとっては路線バスが欠かせないものの、決して快適な交通手段とは言えないことを知っておきたいところです。

ここから、障害者割引の活用が可能なおススメ観光スポットを、筆者の独断でピックアップします!
公共交通機関で訪問可能で入場料が減免の観光スポット【那覇市内】
ここでは、ゆいレールや路線バスで訪問でき、障害者手帳を提示することによって入場料の免除や割引を受けられる那覇市内の主な観光スポットをご紹介します。
那覇市内の観光スポットについては、基本的にゆいレールを利用して訪問できます。ただし、首里地区は地形の起伏が激しく、坂道が多いです。路線バスをうまく活用すれば、長い坂道を登らずに済むでしょう。
国際通り(那覇市)

国際通りは、那覇市街の中心部にある、約1.5kmにわたる目抜き通りです。国際通りの入口にあるシーサーの石像が有名です。沖縄に台風が直撃する時に流れる国際通りの映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
国際通りへのアクセス
- ゆいレール県庁前駅から徒歩1分
- ゆいレール牧志駅から徒歩1分
那覇バスターミナル・旭橋駅からも近く、多くの路線バスが国際通りを通っています。
首里城公園とその周辺の景観(那覇市)

首里城は琉球王朝の中心地で、世界遺産に指定されています。沖縄本島を観光する上でマストスポットの一つですが、忌まわしいことに2019年に失火で正殿が焼失しました。2026年に再建が完成する見込みで、現在は再建中の様子を見学できます。
首里城公園へのアクセス
- ゆいレール首里駅から徒歩15分
- 14番・346番バス 首里城入口バス停から徒歩5分
- 7番バス 首里城前バス停から徒歩1分
ゆいレール首里駅からは坂道を登りますが、路線バスを利用して首里城入口バス停・首里城前バス停で降りると、守礼門が近いです。首里城前バス停まで入る7番の本数が少ないので、臨機応変に選びたいです。
首里城公園の入場料
障害者手帳提示で無料
首里城公園は国が管理する国営公園で、障害者に対する入場料免除が全面的に実施されています。
識名園(那覇市)
識名園は、世界遺産に指定された庭園です。琉球王家の別邸として利用され、中国と沖縄の文化が融合した独特の様式を持つ「回遊式庭園」が特徴です。池を中心に琉球の自然を再現した庭園は、四季折々の美しい風景を見せます。
識名園へのアクセス
那覇市内にあるものの、ゆいレールではアクセスできず、路線バスを利用します。
2番・4番・5番・14番バス 識名園前バス停から徒歩約1分
識名園の入場料
障害者手帳提示で無料
那覇市によって管理されている公営施設のため、入場料が免除されます。
公共交通機関で訪問可能で入場料が減免の観光スポット【那覇市外】
ここでは、路線バスで訪問でき、障害者手帳を提示することによって入場料の免除や割引を受けられる那覇市外の主な観光スポットをご紹介します。
那覇市外の観光スポットには、路線バスを利用してアクセスします。北部にある名護市周辺の観光スポットに関しては、高速バスを利用すると便利でしょう。
路線バスを利用すると、所要時間が多くかかります。限られた時間で観光スポットを効率的にめぐるのが困難であることをお断りした上で、各観光スポットをご紹介します。
沖縄美ら海水族館(本部町)

沖縄美ら海水族館は、沖縄観光のマストスポットです。世界最大級の巨大水槽「黒潮の海」でジンベエザメやマンタが悠々と泳ぐ姿は圧巻です。イルカショーやマナティー館、ウミガメ館など、見どころが満載で、海洋生物の多様性を間近で感じられます。
沖縄美ら海水族館へのアクセス
117番(高速バス)記念公園前バス停から徒歩5分
那覇市から100km以上離れていて遠いですが、高速道路を経由する路線バス117番が走っています。那覇空港や那覇バスターミナルから、片道約2時間ないし2時間30分で到着します。
沖縄美ら海水族館の入場料
障害者手帳提示で無料
沖縄美ら海水族館は国営公園の一部であるため、障害者の入館は無料です。
今帰仁城跡(今帰仁村)

今帰仁城跡は、世界遺産にも登録されている、沖縄本島北部を拠点とした北山王国の居城跡です。堅固な石垣が残されており、歴史的な重要性と、高台からの美しい眺望が魅力です。桜の名所としても知られ、例年1月下旬には一足早い桜が楽しめます。
今帰仁城跡へのアクセス
65番・66番バス 今帰仁城跡入口バス停から徒歩15分
名護バスターミナルから50分から1時間で、今帰仁城跡入口バス停に着きます。
今帰仁城跡の入場料
障害者手帳提示で無料
今帰仁村が管理しており、障害者に対する入場料の減免が行われています。
オリオンハッピーパーク(名護市)
オリオンハッピーパークは、沖縄で生まれた「オリオンビール」の工場見学施設です。ビールの製造工程を楽しく学べるツアーに参加でき、見学後にはできたてのビール(未成年者にはソフトドリンク)を試飲できます。ショップではオリジナルグッズも購入可能です【日曜・月曜休業】。
オリオンハッピーパークへのアクセス
120番・20番バス 名護城入口バス停から徒歩約5分
乗り換えなしの120番・20番路線バスは、那覇バスターミナルから2時間以上かかります。名護バスターミナルまで高速バスで向かい、そこから名護城入口バス停への路線バスに乗り継ぐことも可能です。
オリオンハッピーパークの入場料
工場見学は、大人1,000円・小学生から19歳まで350円(障害者割引なし)
万座毛(恩納村)

万座毛は、沖縄本島中部のリゾートエリア、恩納村にある景勝地です。象の鼻に似た特徴的な岩の形が有名で、紺碧の海と断崖絶壁が織りなす絶景は、沖縄を代表するフォトスポットの一つです。整備された遊歩道から安全に絶景を楽しめます。
万座毛へのアクセス
120番・20番バス 万座ビーチ前バス停から徒歩約10分
万座毛の入場料
障害者手帳提示で無料

ビジターセンター(万座毛周辺活性化施設)の中に万座毛への入口がありますが、そこで障害者手帳を提示すると入場料が無料になります。
海中道路(うるま市)

沖縄本土と東海岸の離島、平安座島までつながる道路(沖縄県道10号線)が海中を走っているため「海中道路」と呼ばれています。
基本的にはドライブを楽しむ道路ですが、路線バスを乗り継いでアクセスすることも可能です。本土と離島を連絡するコミュニティバスに乗車すれば、非日常感あふれる風景が待っています。
海中道路へのアクセス
那覇バスターミナルから27番バス屋慶名バスターミナルゆきに乗車し(所要約2時間00分)、終点手前のJA与那城前バス停で伊計島ゆきコミュニティバスに乗り継ぎます。
あまわりパーク勝連城跡(うるま市)

あまわりパーク勝連城跡は、うるま市東部にある世界遺産の史跡です。世界遺産に登録された琉球王国のグスク及び関連遺産群の一つで、城跡のてっぺんまで登ると360度の眺めが得られ、海中道路がはっきりと見えます。
展示施設が2021年にできたばかりで、内部は快適です。展示施設から城跡の途中まで、電動カートで送ってくれます。
あまわりパーク勝連城跡へのアクセス
52番バス 勝連城跡前バス停から徒歩約5分
那覇バスターミナルから約2時間00分で、勝連城跡前バス停に着きます。
あまわりパーク勝連城跡の入場料
障害者手帳提示で無料
うるま市が管理している公営施設であるため、障害者手帳により入場料が免除になります(その場で減免申請書の記入が必要です)。
ブルーシールアイス牧港本店(浦添市)

那覇市街の中心部から8km離れた浦添市牧港に、沖縄生まれのアイスクリーム「ブルーシール」の本店があります。2024年7月にリニューアルされた店内では、豊富なフレーバーのアイスクリームを楽しめます。
ブルーシールアイス牧港本店へのアクセス
国道58号線を通る系統に乗車し、ブルーシール本店前バス停で下車
多くの系統がこのバス停を経由するため、運行本数は多いです。
レンタカーの利用も排除できない

これまで見てきたように、沖縄本島を走る路線バス網は複雑です。高速バス以外は所要時間が多くかかり、長距離の移動には向いていません。
限られた時間を効率的に使うためには、レンタカーを利用して自分で移動することを考えたいです。ただし、レンタカーには障害者割引はありません。
レンタカーを利用して本人か家族が運転しつつ、観光スポットの入場料の減免を受けるのが、沖縄旅行を最大限満喫できる方法の一つではないでしょうか。
まとめ

日本国内でありながら、本土では見られないような自然や文化を体験できる沖縄は、多くの旅行者に支持されています。「ゆいまーる」の精神が沖縄県によるユニバーサルツーリズムに繋がり、障害者にとって優しい土地柄です。
沖縄に至るまでの航空運賃、離島間を結ぶ航空・フェリー運賃、ゆいレールや路線バスに関しては、障害者手帳を提示すればすべて割引の対象になります。手帳の種類・種別や発行自治体による差は一切ないため、すべての障害者にとって優しいわけです。
那覇市から離れるためには、路線バスに乗車しなければなりません。沖縄本島の路線バス網は複雑で、乗車システムも独特です。全国版の交通系ICカードを使用できないため、「OKICA障がい者用カード」を作ると便利です。
沖縄本島内の多くの観光スポットは公的施設として管理されているため、障害者手帳を提示すれば入場料が免除されます。アミューズメント施設は入場料が無料にならないものの、割引制度が完備しています。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考資料
● 沖縄県 ユニバーサルツーリズムポータルサイト 2025.7閲覧
● 沖縄バリアフリーツアーセンター「だれにでもやさしい、ちゅら島おきなわ」をめざして 2025.7閲覧
当記事の改訂履歴
2025年7月30日:当サイト初稿(リニューアル)
2022年3月19日:前サイト初稿(原文作成)
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